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“世紀の誤審”から22年…「今度こそ決着を」サッカー元日本代表・青山敏弘さんが母校で引退記念試合 主審は当時と同じ 岡山

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 今シーズン限りで現役を引退したサッカー元日本代表の青山敏弘さんが22日、母校の作陽学園で引退記念試合を行いました。

(倉敷市出身/青山敏弘さん)
「皆さんの魂を一緒に背負って頑張ってきました。やり切ったと思います。皆さん応援ありがとうございました」

 作陽学園の緑のユニホームに久しぶりにそでを通した青山敏弘さん。地元・岡山での引退記念試合は作陽学園OBと水島工業OBの対決となりました。

 この2校は2002年、青山さんが高校2年の時の岡山県大会決勝で対戦。青山さんのゴールがノーゴールと判定され優勝を逃すと、これが誤審だったとして社会問題にまで発展しました。

 それから10年後の2012年、両校の当時のメンバーが集まり再試合を実施。1対1の引き分けに終わり、「今度こそ決着を」と再々試合が企画されました。

(作陽学園[当時の監督]/野村 雅之校長)
「20年越しにきょう決着をつけましょう。で、一番大事なことはけがをしない(笑)」

 主審を務めたのは当時と同じ、青木隆さんです。

(当時の主審/青木 隆さん)
「2002年11月10日、世紀の誤審をいたしました、青木隆です。大変なご心痛ご迷惑をお掛けしましたこと改めてお詫びいたします。申し訳ございませんでした」
「けがのないようにサッカーを楽しんでいただきたいと思います。私も誤審がないように頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします」

 試合は終始、作陽ペースで進みます。青山選手も華麗なテクニックや持ち味の鋭いパスで違いを見せます。

(倉敷市出身/青山敏弘さん)
「楽しかった。みんなとサッカーできて、あの時の思いがよみがえってきました。高校の時に頑張ったから今がありますし、その続きがきょうできたというのは楽しかったです」

 試合は作陽学園が1対0で勝利。22年越しに決着をつけました。【作陽OB 1-0 水島工OB】

(倉敷市出身/青山敏弘さん)
「青木さんとの時間はやっぱりあそこで止まっていたので、きょうわだかまりっていうのがみんなで解けたのが一番うれしかった」

 最後は、青山選手を両チームが胴上げして送り出しました。

(倉敷市出身/青山敏弘さん)
「やっぱりあの胴上げで『あ、終わったんだな』って思いました。現役を引退しましたけど吹っ切れていないものが何かあったので、きょうこれで本当の終わりだなって、この場でみんなに見送られて見届けてもらって終われたのが幸せでした」

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