2025年、瀬戸内国際芸術祭などビッグイベントを控える香川県。14日、四国の企業のトップらが集まる新年交流会で「期待感」や「今後の経済の見通し」について聞きました。
四国経済連合会と四国生産性本部が開いた四国新年交流会には企業や官公庁のトップら約470人が集まりました。2025年の香川の「経済」について、街のにぎわいとの相乗効果を期待する声が多く聞かれました。
(トモニホールディングス/中村 武 CEO)
「普通の経済が戻ってきた。今年は恐らく今の様子を見ているとそれが加速していく形になる。香川はアリーナがあったり、関西万博とコラボした形での瀬戸芸があったり、にぎわいをうまく活用して普通の経済に対応できる、そういう年になってくれないかなと思っています」
(JR四国/四之宮和幸 社長)
「高松にたくさんのお客さまにお越しいただけるビッグチャンスが来ているなと思ってまして、会社としても、ある意味バットを振って『グッドチャレンジ』を合言葉にやっていくつもりであります。お客さまの輸送面にご不便をお掛けしないようにしないといけないのが会社としての課題で捉えております」
一方でアメリカの政権交代などの影響を心配する声も……。
(百十四銀行/綾田裕次郎 会長)
「トランプ氏が1月20日に就任されますけれども、その後、どういう経済を含めた対策をとられるのか、それによって関税であるとか、さまざまな政策が日本の企業に与える影響が大きいと思います」
(高松空港/小幡義樹 社長)
「地元の方が海外旅行へ行けないということがあるという意味では、あまりにも円安になりすぎている。(トランプ次期大統領就任で)予測は難しいので何が起こっても対処していけるようにしていきたい」
(四国電力/宮本喜弘 社長)
「いろいろ日本でも政権が代わり、アメリカもトランプ次期大統領ということで、変化が大きい年になりそうな気はしておりますが、燃料価格が為替とか燃料費そのものに影響されるので、世界的にトランプ氏の政策であったり、円安であったりというものに影響されはしますけど、そういうところを除いて電気料金は安定していきたいと思っています」
一方で、暮らしを支える“賃上げ”については……。
(松木梨菜)
「物価高騰が続く中での賃上げも求められていますが、そのあたりはどのようにお考えですか」
(四国経済連合会/長井啓介 会長)
「生産性を上げて賃金が上がる。そして、その分いくぶん物価が上がるという好循環が必要であると思います。皆さんにご支援をするということもやっていくし、小さい業者さんに対しても価格転嫁をしていくということをやっていくことが必要であると考えています」