中国四国農政局は28日、「菓匠もりん」と「パティスリーもりん」などを運営するモリンホールディングス(善通寺市)が製造する菓子類28種類について、原料原産地名や原材料名に不適切な表示があったとして、食品表示法に基づき表示の是正などを指示したと発表しました。
それによりますと、「ショコラサンド バニラ」について、ダークチョコレートの原料原産地名を表示せず、また使用したバニラペーストを表示せず、原材料と添加物を明確に区別して表示していませんでした。
また、「フロランタン チョコ」については、使用していないオレンジピールとカカオ豆を表示したり、原材料に占める重量の多い順に表示しなかったりしました。
農政局がモリンHDと菓匠もりん善通寺本店に立ち入り検査を行った結果、28商品で不適正な表示をし、少なくとも2022年9月から2023年9月までの間に合計8万3519個を販売していました。
農政局はモリンHDに対し、直ちに表示の点検を行い、適正な表示に是正すること、原因の究明と分析を徹底すること、再発防止策を講じることなどを指示しました。4月28日までに報告書の提出を求めています。