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岡山市の山火事 6日目でようやく鎮圧 住民からは安堵の声「本当にほっとした」

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 発生から6日目、住民からは安堵の声が聞かれました。3月23日に岡山市で発生した山火事について、市は28日に「鎮圧」を宣言しました。

(岡山市/大森雅夫 市長)
「本日、12時(正午)をもって鎮圧されたものと、したいと思います。延焼拡大の恐れがなくなった。消防局・消防団・自衛隊のみなさんをはじめ、皆さん方の懸命の消火活動により人家への延焼もなく鎮圧できました」

 岡山県で過去最大規模となる約565haが焼損した今回の山火事。空き家と倉庫合わせて6棟に被害が出ましたがけが人はありません。

 岡山市は開設していた全ての避難所を閉鎖、今後は鎮火に向け警戒していくとしています。

23日午後 岡山市で山火事発生

 山火事が発生したのは3月23日の午後でした。

(記者リポート・23日)
「消防がヘリで消火活動を続けていますが、黒い煙がもくもくと上がり続けています。また、逆の山を見るとこちらにも炎が燃え広がっています」

 岡山市は南区飽浦と宮浦に避難指示を出しました。

(避難した人は―)
「ちょうど山際なんでね……家が。もう大変です、今見たらねえ、近くまで来とりますからねえ炎が」

 発生の翌日、岡山市の大森雅夫市長は現地の消火活動を視察しました。

(岡山市/大森雅夫 市長・24日)
「きょう中に鎮圧、要は延焼しない状態にまでもっていきたいと言っていましたけど、そこもまだ確かなことは言えない」

 市は延焼が抑えられているとして火事は「小康状態」と発表。すべての避難指示を解除しましたが……

再び「避難指示」

(記者リポート・25日午後1時半)
「先ほどから風が吹いてきて神社や民家のすぐそばまで炎が迫っています」

 25日の夜には、岡山市南区小串と阿津、玉野市番田と北方に避難指示が出されました。

(岡山市南消防署/末友裕二 消防司令長)
「風ですね。この風によって消えたはずの所にまた飛び火をして、また出火するというようなことも起こっております」

 長期化の様相を呈する中、生活にも支障が。

 児島湾大橋など現場周辺の複数の道路が通行止めとなったほか、保育施設や児童クラブが休みとなり周辺の別の施設で受け入れました。

発生から5日目…ようやく恵の雨が

 そして27日、発生以降で最大規模の約400人体制で、消火に当たりました。その夜……

(記者リポート・27日午後8時ごろ)
「10分ほど前から傘にバラバラと音がするほど降ってきました。待望の雨です」

 ウェザーニューズによりますと、岡山市では28日午前2時20分までの6時間に27.0mmのまとまった雨が降りました。

(記者リポート・28日午前8時半ごろ)
「あちらの山ではきのうまで煙が見えましたが、今は全く見えません。消防が火種が残ってないか確認を行っています」

 岡山市は午前10時半、住宅などへの延焼の危険が低くなったとしてすべての避難指示を解除。玉野市も27日に解除していて、これで県内すべての避難指示が解除されました。

 また、児島湾大橋を含む複数の道路の通行止めが解除されました。

住民からは安堵の声

 「鎮圧」の一報に現場では安堵の声が聞かれました。

(地元の消防団員)
「うれしいですね、鎮圧ですから。まだ鎮火になっていないんで最後仕上げはきちんとやって発火が無いように」
「山上がって降りて、ホース延ばして水出しての繰り返しなんで、みんなもほとんど寝ない状況で仕事も休める人は休んでる。いやもう僕は日曜日からずっと毎日、曜日の間隔もわけ分かってないような状況」

(地元企業の従業員)
「良かったです。結構何かすごかったんで、家に燃え移らんかなとか怖かったです」

(地元住民)
「本当、ほっとしました。もういい雨が降ってから良かったです。毎日毎日(ヘリが)上を飛ぶし、あっちの方で火元が出たのにこっち小串の方まで。思い出したら涙が出ます」

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