プラスチックの使用量を減らして温室効果ガスの排出を抑制しようと、高松市の印刷業者がオリーブの剪定枝を活用したうちわの骨を製品化しました。
オリーブの剪定枝を活用したうちわの骨を製品化したのは、高松市郷東町のアイモス(印刷業)です。うちわの骨の製造には、プラスチックの一種のポリプロピレン(PP)を使用します。製造工程で、粉末状に細かく砕いたオリーブの剪定枝をppに練り合わせて樹脂ペレットに加工し、PPの使用量を5%程度減らします。
香川県の県木、オリーブの栽培では毎年、多くの剪定枝が発生しています。腐らせて肥料にする際はメタンガス、焼却処分する際は二酸化炭素が発生し、温室効果ガスの排出につながります。
アイモスではこれまで、オリーブの剪定枝を和紙素材に練り込んで、うちわやコースターを開発し、香川県産オリーブ関連商品に認証されています。
オリーブの剪定枝の粉末をPPに練り合わせるには製造コストが高くなりますが、脱プラと温室効果ガスの排出抑制につなげようと、うちわの骨の製品化に活用しました。今後は、オリーブPP樹脂ペレットを使った皿やスプーンなどの製品化も計画しています。