随意契約による備蓄米の販売が、11日朝、岡山県倉敷市のスーパーでも始まりました。
11日午前5時ごろ、この日販売分の100袋が売り場に運ばれてきました。随意契約の2022年産の備蓄米。販売価格は5kg入りひと袋が1980円です。
倉敷市に本社がある大黒天物産は、自社のチラシやホームページなどで事前に告知せず、倉敷市内のスーパー1店舗のみで販売を始めました。
(大黒天物産米担当バイヤー/森安真人さん)
「ようやくお店に到着いたしまして、お客様の元に販売できること、迎えられて、一旦、ひと安心しております。買いやすい価格で提供できるというところは、良いことではないかと思っております」
11日の販売分は午前中で売り切れたということです。
随意契約による備蓄米は卸売業者などを介さず、政府が直接小売店などに売り渡すもので、大黒天物産は1000tを買い付けました。
(購入した人は―)
「むっちゃ安いです。うちも子どもが3人おるんで10日ぐらいしか持たない。すごく助かります」
「(農水大臣が)小泉さんに代わって急にこうなったというのがどうなんかなと思いますけど、ほんと助かります」
「今までは親戚の方から分けてもらってたけど、それもなくなったんで」
「ちょっとこういう情報が入ると買っていこうかなという感じになりますよね」
「洗い方とかによってはそんなに変わらないと言ってるから、それを参考にしてみようかなと」
一方で、こちらの店舗では2024年産の「きぬむすめ」「こしひかり」などの銘柄米を、5kgあたり4500円台から4800円台で販売しています。
大黒天物産は「銘柄米は備蓄米に比べると割高だが、一定の需要がある」「今後もその時々の適正価格で販売を継続する」としています。
大黒天物産は、随意契約の備蓄米を12日もこの店舗のみで販売し、13日から中四国・九州・北陸の「ディオ」「ラ・ムー」全店で販売する予定です。
このほか、大手スーパーのフジが、12日、「マルナカ」の岡山3店舗・香川1店舗で販売を開始します。