岡山県で警察官を志望する人はここ10年で半分ほどに減少しています。地域の治安を守るために日々訓練に励む警察学校での日常を取材しました。
岡山市北区玉柏にある岡山県警察学校です。現在、警察学校では2025年4月に入校した初任科生など約120人が逮捕術や法律など警察官に必要な知識の習得と体力づくりに励んでいます。
(岡山県警察学校/小野晃英 教官)
「負けない気持ち、下がらない気持ち、妥協しない気持ち、そういうのが警察官には必要なことですので、そういったところを前面に出して指導している」
教官の指導のもと訓練に汗を流す生徒たち。一方で、警察官を志望する人は年々減少しています。
岡山県警によると警察官採用試験を受ける受験者の数は2015年は全体で814人でした。しかし、人口減少などに伴う人手不足で受験者は年々減少。2024年の受験者は2015年の半分ほどの425人でした。
岡山県警は特に大卒での受験者が大きく減っているとしています。
(岡山県警察本部 警務課人事担当/村山充司 課長補佐)
「警察官の仕事っていうのは厳しそうであったりとか、ネガティブイメージを持っている方もいるけど、やっぱり人・県民の命を守るという重要な仕事をしている。安全・安心の岡山の実現に努めていきたい」
基本的に全員が寮で生活する警察学校。その男子寮を取材させてもらいました。
寮は寝室と勉強などをする部屋が完全に分かれていて、一部屋に6人ほどが一緒になって生活しています。
勉強や訓練の話はもちろんプライベートのことも話せる憩いの場です。
(この部屋の室長/田口信 巡査)
「体力的には正直きついこともあるので、でも室員とか同期とか、みんなと一緒に力合わせてそういうことも乗り越えていけているので、力になっている」
厳しい訓練も仲間と一緒に励むことで乗り越えられる。これも警察官としてこれから働くために、警察学校で学べる大事なことです。
全ては治安を守るという使命を全うするために。岡山県警は7月から、2025年度2回目の警察官採用試験の申し込みを受け付けるとしています。