香川県土庄町の豊島にアートのパフォーマーとして世界で活躍する家族がいます。1人は小学1年生の男の子です。
元気いっぱいの平井海凪(ひらい・みなぐ)さん、香川県の豊島に住む小学1年生の男の子です。
自作の映像機器と楽器を用いた独自のパフォーマンスで世界的に高い評価を受けるアーティストグループ、usaginingen。その中には海凪さんの姿があります。
これまでに28カ国で公演をしたusaginingenのメンバーは海凪さんの両親。ここに2024年、海凪さんも加わりました。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「(Q.なんでお父さんとお母さんとやろうと思ったの?)金稼いで、ご飯食べるから! お菓子とか!」
7月30日、この日は豊島や高松市の子どもたち約20人に向けての公演です。海凪さんは、公演に向けて毎日1時間練習しているそうです。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「緊張する」
父親の伸一さんと打ち合わせをしたら、本番です。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん[朗読])
「僕が生まれたこの島の今も昔も空はずーっと空のまま」
海凪さんの朗読で始まる舞台。父親の伸一さんが音楽、母親の絵美さんが映像による演出を担当します。
太鼓を叩く海凪さん。目線の先にいるのはお父さんです。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「(お父さんが)手を上にやったら大きく強くトントントントンって大きな音で。小さくしたらトコトコトコってやる」
木とライトを使って影を映し出すのも海凪さんの役割です。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「映すとこだけ見てる。お母さんが使ってる影が出ない(被らない)ようにするから難しい。上手だけど、間違えちゃうこともあるかもしれないから」
(海凪さんの父/伸一さん)
「根性あるなって思います。人前でやるので、子どもの遊びみたいにやるんだったら無理にやらなくていいよっていうことは割と伝えてるんですけど、絶対やりたいんだって言って」
(海凪さんの母/絵美さん)
「私たちはこれがお仕事なのでこれをやることで生活していて、彼も好きなものを買うためにこういうことが仕事の種類の1つなんだって知ったんだと思います」
両親の背中を見て仕事に対する責任を学ぶ海凪さん。映像を作るお母さんの姿に影響を受け、絵を描くのが大好きだそうです。
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「じゃじゃーん! スパゲッティの豊島! みんなが船乗ってプップープップーって走る!」
お母さんの演出とどことなく似た抽象的な作風。表現方法も両親から多く学んでいるようです。
お父さんとお母さんに憧れると話す海凪さん。将来の夢は……
(アートのパフォーマー/平井海凪さん)
「ライブを一番頑張っている人になりたい。(お父さんとお母さんを)いつか追い抜かす!」