7月に入り海の季節となりました。クラゲに魅せられた少女が香川県観音寺市にいます。
観音寺市立常磐小学校3年の多喜端福さん。クラゲが大好きな少女です。3年前、当時兵庫県神戸市にあった須磨海浜水族園に行ったことをきっかけに、クラゲが好きになったそうです。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「クラゲが心臓はないとか、すごく不思議でどんどんクラゲのことを知りたくなってきて」
そこからの幼稚園生活はクラゲ色に染まり……小学生になってからも絵を描いたり、クラゲの生態系をノートにまとめたりしています。
2024年の夏休みに作ったのが……
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「これは2年生のころに作ったクラゲの図鑑です」
図鑑には、自分の好きなクラゲ10種類の住んでいるところや食べるもの、好きなところなどをまとめています。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「頑張って作ったページはここです。クラゲの中身を見れるところで、めくったら……クラゲの中身を描くのをめっちゃ頑張りました」
青色や水色を使い分けて体を表現しました。何色も使って描いたオビクラゲです。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「これは透き通って見えるように虹色に見えるので、いろんな色を使いました。『どんだけクラゲ好きやったん』とか、『クラゲ博士認定やな』とか(先生や友達に)いろんなこと言われてうれしかったです」
学校で好評だったことを受け、2025年の夏休みも図鑑を作ることを決めました。クラゲの透け感を表現するために今回は「ガラスペン」で描きます。この日は「ハナガサクラゲ」を描く練習をしました。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「色鮮やかで花笠踊りっていう、山形県のお祭りがあるんですけど、そのお祭りもかわいくてきれいで似たような感じの色でいいと思います。作った中で一番良かったやつかもしれません」
夏休みに向けて今後レイアウトなどを考えるということです。
6月28日、四国水族館にやってきた多喜端さん。この日が9歳の誕生日。お母さん手作りのミズクラゲの帽子をかぶるなど、クラゲコーデでおめかししてきました。
淡水魚やカワウソなども見て回りましたが、もちろん、お目当ては……
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「タコクラゲいる! アマクサと……うわ、でか!」
四国水族館では季節ごとに入れ替えながらクラゲを展示していて、現在はタコクラゲやアカクラゲなど6種類がいます。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「アカクラゲって普通触手が長いから、絡まってたまに口腕、頭の部分と触手が短くなって絡まりすぎてちぎれているところ見たことがあります」
カメラに向かってそれぞれの特徴などをたくさん話してくれました。
すると、クラゲの飼育を担当している井上さんがバックヤードから出て来てくれました。これまで何度も四国水族館に来ている多喜端さんですが、飼育員さんと話すのは初めてです。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「飼育員さんの一番見てほしいクラゲはなんですか?」
(四国水族館 クラゲ担当/井上夕貴さん)
「これ徳島県で回収したアカクラゲなんですけど、やっぱりクラゲっていつどこでいるか分からない。これはたまたま私が行った時にいっぱいきれいなアカクラゲがいて、とてもうれしくて、みんなにお見せできるのがすごく楽しみだなと思ってお世話しているクラゲ」
このほか、クラゲが傷つかないように丸い水槽で飼育していることや、えさは1日1回あげていることなどを教えてもらいました。念願の飼育員さんとの会話は約30分続きました。
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「クラゲ仲間が一人増えてうれしかった。(飼育員さんと話せて)とても最高の誕生日だと思います」
これからもクラゲのことをたくさん学び、全国の水族館に足を運びたいと話す多喜端さん。将来の夢は?
(クラゲ大好き少女/多喜端福さん)
「クラゲのイラストレーターになりたい。ゆるかわなクラゲの特徴を生かした絵を描きたい。みんなクラゲ好きになってほしいと思います」