陸上競技の香川県記録を塗り替えた小学生の女の子2人を紹介します。同じチームに所属している2人は、日々お互いに技術を高め合っています。
高松市の小学6年生、岸上心春さん(11)と、同じく小学6年生の平田奈桜実さん(12)。2人はYKSS屋島競技場陸上教室で週2日ほど練習しています。
岸上さんが取り組んでいるのは、80mハードル。
そして、平田さんが取り組んでいるのは、100m走です。
岸上さんは2024年11月に80mハードルで、香川県の小学5年生の新記録である13秒16を叩き出しました。
(岸上心春さん)
「自分でもそんな出るんだと思いました」
岸上さんは元々は棒高跳びをしていました。周囲の勧めで1年ほど前に80mハードルを始めたところ、どんどん実力が付いていきました。
(岸上心春さん)
「別にそんな最初は楽しいとかじゃなくて、これで全国に行けるからやってるだけだったので、そんなに県記録とかは知らんかったけど、出したら『あ、うれしいな』みたいな」
一方、平田さんは6月7日に100m走で12秒65を出し、香川県の小学6年生の新記録を更新しました。
(平田奈桜実さん)
「頑張って100mの練習をしたかいがありました。めっちゃうれしかったです」
平田さんは、小4で陸上をはじめ競技歴は2年。短距離走の魅力を聞いてみると……
(平田奈桜実さん)
「長い距離だと、いつかもしかしたら抜かれるかもしれないけど、短距離だったらスッて終わるから短距離走が好きです。(Q.一番気持ちいい瞬間はいつ?)リードしている瞬間です」
そんな2人は、優れたスポーツの素質を持っている子どもを香川県教委が支援する「スーパー讃岐っ子」にも選ばれています。
同じ陸上競技チームとスーパー讃岐っ子。両方のメンバーである2人は、特に仲が良いそうです。
(平田奈桜実さん)
「大切な友達なのでちゃんと自分が言いたいことだけじゃなくて(岸上)心春ちゃんの言いたいこともちゃんと言って2人で会話して、どっちも一緒に同じこと言えるように頑張っています」
それでは、2人の強みはそれぞれどこなのか。コーチによると、平田さんのポイントは「ひざ」と「足を置く位置」にあるそうです。
(安宅伽織コーチ)
「(平田さんは)後ろからグゥーってここまで持って来られる。ひざとひざの距離が開くというところは日頃のドリル(基礎練習)とかでも意識していると思うので、その動きが走りにもしっかり生かされている。(足は)前や後ろに付くわけではなく、重心が真下に設置することができているので、ブレーキが掛かることなくスッと体が進められるのでそれが推進力につながっているのかな」
ハードルの岸上さんは?
(安宅伽織コーチ)
「まずリード足・前足が行くんですけど、その後、後ろの抜き足がハードルスレスレを通ってすぐ走るフォームになれるところがすごく上手なので、シュッとスムーズに跳んでいけます。(小学生は)ハードルとハードルの間が狭いので、そこを高く跳んでしまうと、すごく間を刻まないとハードルが来てしまうので、できるだけ早く(足を)下ろす」
2人は22日に開かれる大会で一緒にリレーに出場するために現在調整中。将来的にはより大きな舞台を目指します。
(平田奈桜実さん)
「一緒に大人になったらオリンピック選手になりたいです!」
(岸上心春さん)
「頑張ります(笑)」