骨を見て生き物に興味をもってもらおうという企画展が岡山市で開かれています。
大きな牙のイボイノシシに……
ぐわっと口を開いたオオサンショウウオ。首の長ーいスッポンの骨など。
岡山市の「人と科学の未来館サイピア」で、さまざまな生き物の骨の標本を展示しています。
子どもの自然体験のサポートなどに取り組んでいる「岡山@生き物係」の柏雄介さんと岡成美さんが企画しました。
(記者リポート)
「こちら大きいですね。頭の骨です。サングラスをかけているようにも見えるんですけど、実は鼻の穴です」
池田動物園の人気者だったインドゾウ、メリーちゃんの骨格標本のレプリカです。ゾウの大きな歯は、植物をすり潰すのに適しています。
カブトガニの標本。カブトガニに骨はないはずですが……
(岡山@生き物係/柏雄介さん)
「外骨格がある生き物がいれば、内骨格(骨)がある生き物も。昆虫やカブトガニみたいな節足動物も、骨ではないけども似たようなものがあるんだよという説明が骨展には必要かなと」
次はすこしマニアック。さまざまな魚にある通称「タイのタイ」と呼ばれる骨を集めた展示。
(岡山@生き物係/岡成美さん)
「マダイが分かりやすいんですけど、マダイの中にタイみたいな形の骨があるということで、通称タイのタイと呼ばれています」
この「タイのタイ」は、魚の胸びれの付け根にあり、魚にとって重要な胸びれの動きに関係しています。肩甲骨と烏口骨という2つの骨がつながったものです。
ちなみに、この「タイのタイ」、多くの魚にありますが「サンマのサンマ」「メバルのメバル」などとは呼びません。
展示物はほとんど岡さんが集めたそうです
(岡山@生き物係/岡成美さん)
「いろんな形があったのでこれは面白いぞと思って。収集癖があるんで私。釣ったりとか、自分で川に入って捕ったりとかして。あとは食べたり。焼くと骨がパリパリになって『タイのタイ』がとれないので、煮て骨を取り出すのが基本ですね」
岡さんが苦労して集めた「タイのタイ」など、さまざまな骨が観察できる企画展は、17日まで開かれています。
(岡山@生き物係/岡成美さん)
「日々の献立にお魚は絶対出てくると思うので、お頭付きかどうかは分かりませんが、タイのタイあるかもと探すところから、(魚を)食べるのにもつながっていったらいいですよね」