夏休みに合わせて岡山市の池田動物園では夜まで開園時間を延長する期間限定イベントを開催しています。普段とは少し違う動物たちの姿で癒やされてみませんか?
暗がりで照らされる、少しかわいげのある動物たち。
約90種類の動物たちが暮らす岡山市北区京山の池田動物園。8月、毎週土曜日を中心に期間限定で楽しめるのが、普段と違う夜の動物たちの姿が見られる「光のナイトズー」です。
夏の恒例イベントとして2025年で21回目の開催で、普段は午後5時閉園のところを開催日は午後9時まで延長します。
ナイトズーの一押しが、動物たちの夜の過ごし方や生態について、飼育員さんに教えてもらえる「アニマルナイトガイド」です。
少しだけ動物たちの夜の生態についてお伝えします。
まずは、アミメキリンのサンタロウ君。体長は4m60cmでまだ成長途中とのこと。人と違うのはその大きさだけではありません。
(飼育員)
「睡眠は、人間みたいに7時間、8時間連続で寝るわけではなく、少しずつ5分とか10分くらいの睡眠を少しずつとる」
動物界きってのショートスリーパーと呼ばれるキリンは日夜問わず動いていることが多いとのこと。
飼育員さんによるとサンタロウ君は人懐っこい性格。「アニマルナイトガイド」ではサンタロウ君と近寄って写真を撮ったり、大好物の葉っぱを食べたりする様子を楽しむことができます。
続いては、ホワイトタイガーのサンちゃん。池田動物園の人気者ですが……
(飼育員)
「どうしても日中は特に今は暑いので少し寝ている時間が多くなる。どちらかと言えば今は外より(涼しい)お部屋が好き」
夜行性に加え、この暑さ。この時期の日中はクーラーがきいた部屋で過ごすことが好きなサンちゃん。夕方ごろになると風当たりが心地良い場所で過ごすことが多く、ナイトズーではかわいらしい姿がしっかりと見られそうとのことです。
ちなみにサンちゃんはきれい好きのため、肉についてる汁をしっかり振り払って食べるのが特徴です。
最後は、レッサーパンダのしずくちゃんときなこちゃん。モフモフのかわいらしい姿。実は今の時期、ナイトズーでしか見られないかもしれません。
(飼育員)
「日中は暑かったりするので、レッサーパンダさん暑いのが苦手なので、明け方・夕暮れどきが一番活発に動く動物さんになります」
野生のレッサーパンダは標高2000~4000mほどの高地で過ごしていて、暑さは苦手です。
また、ササの葉や竹の葉が主食のレッサーパンダ。草を主食にするほかの動物に比べ腸が短くエネルギーの吸収効率が悪いため、活発に動く時間以外は寝ている時間が多いとのこと。
そういったことなどから、ナイトズーでは普段より活発な姿が見られるかも、ということです。ちなみにレッサーパンダには肉球がなく、個体ごとに利き手があるらしいです。
さまざまな夜の動物の生態を見ることができる池田動物園の「光のナイトズー」は、8月の土曜日を中心に期間限定での開催です。
(池田動物園/安藤美波さん)
「やっぱり動物も人も日中はなかなか外に出ようって思えないと思うので、夜に涼しい時間帯に来ていただけるのがいいかなと思います」