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体長わずか2cm…「日本一小さなトンボ」が舞う初夏の湿原 岡山・和気町

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 爽やかな中にも少し蒸し暑さを感じる初夏のこの時期。岡山県和気町では日本一小さなハッチョウトンボが湿地の上を舞っています。

 涼し気な姿。体長わずか2cmほどの日本一小さなトンボ、「ハッチョウトンボ」です。

 岡山県で「準絶滅危惧」となっている珍しいトンボ。岡山県和気町の岡山県自然保護センターでは今シーズン、このトンボがたくさん羽化しました。

 初夏の湿地に咲く薄紫色のランの仲間トキソウにとまる姿は、ため息がでる美しさです。

 普段は、じっとしていることが多いこのトンボですが、2025年は数が多く、至る所で縄張り争いを繰り広げています。

 ちなみに、赤いのがオス。色鮮やかで一目でオスと分かります。一方、メスはしま模様が虎柄のようだとも言われます。

 羽化して日の浅い未成熟なオスはだいだい色をしています。未成熟なトンボは眼が白っぽいのも特徴。羽化して日がたつと次第に黒くなります。じっくり観察するといろんなことが分かります。

 さて、こちらも初夏を感じる光景です。唱歌「夏は来ぬ」のウノハナとしても知られる夏を告げる白い花・ウツギ。

 あっ、ハチがやってきました。ウツギヒメハナバチと思われるこのハチは、ウツギの花が咲く約1カ月の短い期間にせっせと花粉や蜜を集め巣に運びます。

 ヒメハナバチの仲間は決まった花だけに訪れる種が多く、花とともに季節の訪れを感じさせてくれます。

 野山や草原にさわやかな初夏の風が吹いています。

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