2023年から24年にかけて行われた国際的なコンクールで金賞を受賞した小学生ピアニストが高松市にいます。海外に目を向け、日々練習に励んでいます。
美しい音色を響かせている高松市の小学4年生、河西泉成さん(10)。
(河西泉成さん)
「この演奏いいなとか思ってもらえたり、人に聞かせるのが好きです」
河西さんは4歳の時、父の勧めでピアノを始めました。5歳で初めて大会に出場し、香川大会と四国大会で金賞を受賞。
さらに2023年から2024年にかけて行われた国際的なピアノコンクール「ショパン国際ピアノコンクール」では、地区大会・全国大会・アジア大会全てで金賞を受賞しました。
(河西泉成さん)
「ショパンのワルツという自分でも好きな曲だったし、『金賞を取るぞ』っていう、『取りたい』じゃなくて『取るぞ』っていう意気込みだったので、とてもうれしかったです」
河西さんの部屋には、これまでに獲得したトロフィーやメダルの数々が……
(河西泉成さん)
「これがショパンコンクールで、ピティナコンペティションで、これがブルグミュラーコンクール。こっちには今までのピティナのものとかと写真とかを飾っています。(Q.何個くらいあるの?)何個くらいあるのかな、数えたことない」
輝かしい結果を残している河西さん。コンクールでベストなパフォーマンスをするために意識していることは?
(河西泉成さん)
「コンクールで賞を取りたいじゃなくて、曲を美しくどれだけ完璧に弾くのかというのが自分的にはそっちの方が大事だと思っているので。賞も大事なんですけど。美しく弾くというのをちゃんとやっています」
指導する加島さんは、河西さんの「音楽のセンス」を高く評価しています。
(加島華奈子 先生)
「小学4年生なのにもうすでにピアニストとしての感性というか、表現力を兼ね備えている。演奏を聞いたときに、いい意味で危うい感じがあって、ワクワクするというか、決まった演奏じゃないというのは音楽家らしいなと思っていて、100回弾いて100回同じ演奏じゃなくて、毎回違う。いい意味でアーティスト性があると思いますね」
河西さんは、週に1回ほどピアノ教室のレッスンを受けているほか、毎日家で3時間ほど、コンクール前は4~5時間ほど練習しています。
(河西泉成さん)
「練習めっちゃ疲れます。嫌だってなったりはするけど、やめたくない。ピアノが好きだから。その時に嫌だと思っても、これから弾けるようになるじゃないですか。なのでそれまで頑張ろう」
数えきれないほどの曲を練習してきた河西さん。楽譜にはメモがびっしり! 指導された内容に加え、自分自身で振り返りをして反省点を書き残しています。
(河西泉成さん)
「『すべらない』というのは、音が1個1個弾くのに、少し前のめりになってズッていってはいけないから『すべらない』」
ストイックにピアノに打ち込む河西さん。その目は海外に向いていました。
(河西泉成さん)
「ポーランドの本物のショパンコンクールで1位を取りたいです」
そんな河西さんにとってピアノとはどんな存在なのか聞きました。
(河西泉成さん)
「パートナー……に……ちょっと待って、全然分からない! 考えられん! ちょっと待って、そんな質問されたことない。やばい。ピアノ……なんやろ?」
しばらく悩んで導き出した答えは……
(河西泉成さん)
「人生のパートナーです」
(2025年9月30日放送「News Park KSB」より)