岡山県備前市に、ペダルのない自転車「ランバイク」に打ち込む5歳の男の子がいます。年間を通して開かれるランバイクの全日本選手権シリーズに挑戦中で、目標はベストテン入りです。
ペダルのない子ども向けの二輪車「ランバイク」の練習に励むのは、備前市の伊部認定こども園の木下瑛仁ちゃん(5)です。
ランバイクは200~300mほどの長さのコースを自分の足で地面を蹴って駆け抜ける子ども向けの競技です。
瑛仁ちゃんが挑んでいるのは年間、全国で12レースが行われる「R.C.S.全日本ランバイク選手権シリーズ」です。
瑛仁ちゃんは5月の第6戦を終えて、2020年生まれのクラスで暫定4位につけています。
瑛仁ちゃんがランバイクを始めたのは2歳の時、2歳年上の兄、雄斗くんと一緒にランバイクの体験会に行ったのがきっかけでした。
(木下瑛仁ちゃん)
「(Q.ランバイクの好きなところってどんなところ)走るとこ。(Q.どうですか、競争して、どうしたい)1位になりたい」
現在は、ほぼ毎日お父さんの朋也さんやお母さんの莉永さんと一緒に練習に励んでいます。
ランバイクでレースの勝敗を分けるポイントの1つはスタートダッシュ。念入りにスタートの練習に取り組んでいます。
(父親・木下朋也さん)
「子どもながらに目標があって、それに向かって努力をするっていうその流れが身についてくれると、それはすごい親としてもうれしいことではあるかなとは思うので頑張ってほしいなとは思っています」
小学生となりランバイクを卒業した兄の雄斗くん(7歳)も瑛仁ちゃんの練習パートナーを務めて応援しています。
この日のレースを想定した兄との練習、兄に前に出られた瑛仁ちゃん、走るのを止めてしまいました。負けん気の強い瑛仁ちゃん。兄に抜かれたのが悔しかったそうです。
(母親・木下莉永さん)
「最初からみんな早いわけじゃないよ。今、失敗してもさ、次頑張ってみたらさ強くなると思うよ。これをいっぱい練習するから強くなるよ」
お母さんに励まされた瑛仁ちゃん、強くなるため兄に負けじと頑張ります。
(兄・木下雄斗くん)
「(Q.弟の瑛仁くんと練習したけどどうでした)楽しかった。(Q.ランバイクどんな感じかな見てて弟の)すごく早いと思います」
(母親・木下莉永さん)
「負けず嫌いのところが強いので泣くことが多いんですけど、まあでも自分で『もう1回やる』って言って頑張るとこはまあ力になって強くなっていっているのかなと思って、頑張ってるなって思っています」
家族みんなのシリーズでの目標は2024年の18位を上回るベストテン入りです。次のレースは9月20日と21日に兵庫県で開催されます。
(木下瑛仁ちゃん)
「(目標は)1位になる」
(父親・木下朋也さん)
「今持っている力を出せばかなえられる目標なのかなとは思ってはいるので、そこはぜひ目標に向かって頑張ってほしいとは思っています」
残るは4レース。スタートダッシュに磨きをかけて目標のベストテン入りを目指します。
(2025年8月26日放送「News Park KSB」より)