競泳に打ち込む香川県の小学生。8月23日に行われた全国大会に出場、100m背泳ぎで県の記録を17年ぶりに塗り替え優勝しました。
香川県綾川町の小学6年生、樋川采葉さん(12)。
樋川さんは8月23日、東京で開かれた「全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会」に出場し、100m背泳ぎで1分4秒77で優勝。香川県の学童記録を17年ぶりに1秒66更新しました。
(樋川采葉さん)
「まず自分のタイムと順位にびっくりして『やったぞ!』という気持ちになりました」
樋川さんが水泳を始めたのは生後6カ月のころ。当時から水を全く怖がらなかったそうです。
5歳で選手コースに進んだ樋川さんを小学2年生のときから指導する野崎大伍コーチ。出会った当初からジュニアオリンピックを目指すよう樋川さんにアドバイスしていたといいます。
(JSSセンコースイミングスクール/野崎大伍コーチ)
「最初見始めたときはバタフライのキックが強い(印象)。壁を蹴る力も(強かった)筋力的な強さもあったのかなと」
野崎コーチから見た樋川さんの背泳ぎの強さの秘訣とは?
(JSSセンコースイミングスクール/野崎大伍コーチ)
「効率よく水を(手で)捉えて推進力に変えられているところ、キックの強さ、身体の軸の安定性が泳ぎの強さになっていると思います」
仲間の存在も樋川さんを強くしています。同じ学年の植松結花さんは平泳ぎでジュニアオリンピックカップに出場しました。
(植松結花さん)
「こっちゃんは負けず嫌いなところがある。一緒に個人メドレーの平泳ぎで泳ぐときも1本行ったら『次もう1回一緒に行こう』と」
(チームメイト)
「明るい。明るくて元気でよく食べる子」
普段は高松市のJSSセンコースイミングスクールで練習している樋川さん。この日は植松さんとともに四国学童大会に向け香川県立総合水泳プールで調整しました。
水の抵抗を受けない姿勢を作るためにけのびでプールの半分まで進んだり、25mのタイムを測ったりするなど試合を意識した練習に打ち込みました。
(樋川采葉さん)
「最高学年になったので、最低でも大会記録は出してから帰りたいなと思っている」
この日は、妹の澄香さんと栞奈さんもプールを訪れ、お姉ちゃんの泳ぎを見守っていました。
(澄香さん)
「いつも見ているときより速いなと」
(栞奈さん)
「すごかった」
(澄香さん)
「(Q.お姉ちゃんってどんな人?)一緒に遊んでくれる優しいお姉ちゃん。一緒にゲームをしたり一緒にごっこ遊びをしたりしてくれる」
現在は背泳ぎで香川県の学童記録を4つ持っている樋川さん。将来の夢は?
(樋川采葉さん)
「最終目標は世界で戦える選手、オリンピックに出たいという気持ちがあるのでそれに向かって目標設定を一つずつしていってそれを一つずつ達成していけたら」
樋川さんは先週末行われた四国学童大会で50m、100mの両方で見事優勝! 大会新記録を出す活躍を見せました。
(2025年9月2日放送「News Park KSB」より)