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水泳飛込で日本一の女子中学生 強みは美しい入水 香川【こどもミライパーク】

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 香川県で水泳飛び込みに毎日を費やす中学2年生の女の子がいます。2024年の大会で全国1位を獲得した女子中学生です。

 黙々とアップを続ける少女。水泳の飛び込みに励む綾川中学校2年の植田恵麻さん(14)。植田さんは香川ダイビングクラブに所属しています。

 2024年夏に行われたJOCジュニアオリンピックカップでは、1m飛板飛込で優勝。2年前にはジュニアの日本代表「ナショナルジュニア」に選ばれたこともある選手です。

 競技を始めたのは6歳のとき。通っていた体操教室の先生に誘われたことがきっかけでした。

(植田恵麻さん)
「(Q.誘われたときはどうだった?)なんの競技かも何も分からない感じやけどやってみようかなって。(やってみたら)水に入る……ジャンプして入るっていうのが楽しかった」

 好きだからと続けていたら小学5年生のとき、初めて出場したJOCジュニアオリンピックカップの1m飛板飛込で見事1位に。さらに、出場した全ての選手の中で、技の難易度と完成度がともに高かった選手に贈られる最優秀賞も獲得しました。

 この日を機に、飛び込みへのモチベーションが「好き」から「勝ちたい」に変わりました。勝利に貪欲にほぼ毎日練習に取り組んでいます。

 この日は風が強く回転技は危ないため基礎固めの練習に。

(植田恵麻さん)
「(Q.今どんなアドバイス?)宙返りとなるきっかけもっと作れって。勝手に体が後ろになっちゃうのでそこを直すのが難しい」

 指導するのは植村佳員コーチです。植田さんの指導を続けて9年目。時にけんかをするくらい距離が近い関係だそうです。コーチからみて、植田さんはどんな選手なのでしょうか?

(植村佳員コーチ/入水の様子)
「真面目にコツコツやる子かなあって感じですね。強みは入水ですね。水のキレですね、しぶきが立たない」

 飛び込みにおいて最も重要なポイント「入水」です。どんなに難易度が高い回転技をきめても最後、水しぶきを立てないよう垂直に水に入らないと、高得点は得られません。この「入水」こそ植田さんの強みです。

(植田恵麻さん)
「(Q.いつもどんな入水を?)(まっすぐ)シュッて消えて水しぶきがあんまり立たない。(でも)入るときもあれば入らないときもあります」

 得意だからと気を緩めず何度も入水練習に取り組んでいました。基礎練習を続けること約1時間。周りは真っ暗です。

 風がやんできたので次はシンクロの練習を始めました。

 水泳飛込には個人種目に加え、2人で同時に飛び込み完成度に加え同調性も採点される、「シンクロ」という種目があります。

 植田さんは、シンクロでも2024年の全国大会では最年少ペアながら2位になり、2025年の大会では1位を目指しています。

 この日はペアの坂本李珠さんとおそろいの水着を着て練習。飛び込む度に動画を確認して互いにアドバイスをし合いました。

 2時間、休むことなく飛び込み続けた植田さん。そんな植田さんの今後の目標は?

(植田恵麻さん)
「(Q.次に控えているのは?)全国中学(全国中学校水泳競技大会)と、JOCジュニアオリンピックカップです。表彰台にどちらものぼりたいです」

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