高松市の高校生が事件の捜査や裁判などで活躍する検察の仕事を学びました。
高松市の高松高校では、10年ほど前から公民の授業に高松地方検察庁の検察官を招いて法教育を行っています。
10日は次席検事が、2024年に実際に市内で起こった殺人事件を題材に捜査や公判の流れなどを説明しました。
さらに、生徒は模擬記録をもとに、酒気帯び運転事件の取り調べにも挑戦しました。
(容疑者役の検事)
「このレシート、今見せてくれてますけど、これお酒飲んだかどうかって分からないじゃないですか」
(検察官役の生徒)
「あくまでちょっと気になっただけで」
(次席検事)
「いいと思います。いい突っ込み」
(検察官役の生徒)
「飲みましたか?……飲みましたか!」
(容疑者役の検事)
「確かにお酒は飲みましたね」
こうした授業を通して生徒が職員の業務を理解し裁判についてもより深くイメージしてもらうことを期待しています。
(生徒は―)
「こういう風にして秩序は守られていたんだなと。裁判とかもすごいしっかり根拠とか(があって)安心だなと思いました」
(法学部志望の生徒は―)
「中学校くらいから日本の社会を支える法って何なんだろうなと思ってたんですけど、検察官っていう仕事が(法に)いろいろ関わっているんだなと思って、驚きでした」
また、高松高校の卒業生で検察事務官として活躍する廣瀬桃子さんも登壇し、検察の仕事は法学部以外の人でも活躍できることを呼び掛けたほか、「どんな経験も活きる」と話しました。
(高松地方検察庁 検察事務官/廣瀬桃子さん[高松高校の卒業生])
「検察事務官は検察官と比べたら、裏方とか縁の下の力持ちみたいなイメージがあるんですけど、検察官と一緒に社会正義の一端をになっているという実感があるのが魅力的かなと思いました」