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「強盗予備」関東の“中高生”山口で逮捕 地方に拡大なぜ?「闇バイト」に応募

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 相次ぐ強盗事件、どこまで広がるのでしょうか。千葉や茨城に住む中学生や高校生ら3人が逮捕されたのは、関東から遠く離れた山口県でした。地方に拡大するその背景を取材しました。

■「強盗予備」関東の“中高生”山口で逮捕

 事件は地方、さらに、中高生にも拡大しているのでしょうか。

 山口県光市で住宅に強盗に入る目的で工具などを持っていたとして、少年3人が逮捕されました。

 気になるのは逮捕された3人の年齢と住まいです。少年Aは18歳、千葉県多古町に住む高校生。少年Bは16歳、茨城県牛久市に住む高校生。少年Cは14歳、茨城県龍ケ崎市に住む中学生ということです。

 強盗予備の疑いで逮捕された3人が集まっていたのは、関東から遠く離れた山口県光市の路上です。SNSで集められ、一度、山口県外に集合し、その後、公共交通機関で光市に入ったことが分かっています。

 20日午後8時ごろ、光市の路上にいた3人の少年。パトロール中の警察官が路上に3人が集まっているのを不審に思い、職務質問しました。3人は、住宅に強盗に入るための工具などを持っていたということです。

 捜査関係者によると、3人は“闇バイト”に応募したことが分かりました。

■千葉で住居侵入 被害者語る一部始終

 地方や郊外を狙った事件はまだあります。千葉県鎌ケ谷市では、実際に家に入られた人が緊迫した一部始終を語りました。

侵入被害に遭った住人(50代) 「ここのガラスを割られて侵入された。強盗だなと思った。ああいう人たちが来たのかな、とうとう家にも来たんだと思った」

 現場は鎌ケ谷市の住宅。14日、50代男性の住人が2階で寝ていたところ、1階でガラスが割れる音がしました。住人はとっさに“あるもの”を手にします。

侵入被害に遭った住人 「ドカンと2回大きな音がして起こされた。階段を下りていく途中で誰かいる気配が分かったので、『誰かいるのか』『誰だ』という感じで、棒を持っていたので床にたたき付けて音を出しながら近付いたら、男の若い声だと思う。『見つかった』という声がして、逃げていく気配が分かった」

 紙の棒を持って1階に下りましたが、それに気付き、何も取らずに逃げたということです。

 捜査関係者によると、その日の夕方に20代の男が出頭、住居侵入の疑いで逮捕されました。一連の強盗事件との関連は分かっていませんが、こういう趣旨の話をしているそうです。

逮捕された男の供述 「闇バイトに応募し、盗み目的で入った」

■地方に拡大なぜ?「闇バイト」に応募

 地方や郊外でも相次ぐ事件。なぜ拡大しているのでしょうか。

社会部警察庁担当 石塚翔記者 「関東での事件が多発し、住民の防犯意識が高まるなか、被害は無関係と思われていた地方にも広がっています。指示役からすれば金品を奪えればいいだけなので、被害は今後、全国に広がる可能性があります」

 気になるのは、山口の事件では中高生が逮捕されている件です。

社会部警察庁担当 石塚翔記者 「いわゆる“闇バイト”の指示役からすれば、実行犯はただ指示に従ってくれればいいだけの使い捨て要員なので年齢や性別、居住地は全く関係ありません。闇バイトの指示役は実行犯に『後から報酬を渡す』としてレンタカーを借りさせたり、現場までにかかる新幹線のチケットを購入させたりしています。つまり、指示役は持ち出しゼロで実行犯に必要なものを買わせることによって、“コストゼロ”で犯行を行っています」

 警察庁は相次ぐ闇バイト強盗に、異例の呼び掛けを行っています。

警察庁 生活安全企画課長 「勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談をして下さい。警察は相談を受けたあなたやあなたの家族を確実に保護します」

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