韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は10日で5年の任期が折り返す節目を前に記者会見し、世論調査での低支持率などを背景に「国民に申し訳なく心よりおわび申し上げる」と謝罪しました。
尹大統領は冒頭、金建希(キム・ゴンヒ)夫人の数々の疑惑などを念頭に「私の周辺のことで国民に心配を掛けた」とし「申し訳なく、心よりおわび申し上げる」と謝罪しました。
謝罪した具体的な理由については言及を避けたうえで、「任期後半を迎えるにあたり、国民に感謝と謝罪する必要があると考えた」と強調しました。
そのうえで今後、信頼回復に向けて人事を刷新する考えを示しました。
一方、問題となっている金夫人の数々の疑惑に対し、野党側が求めている特別検事による捜査は拒否したうえで今後、夫人の公務への関与については「国益上、必要があるものを除いては中断してきたので、これからも続けていく」と強調しました。
最近の世論調査では尹大統領の支持率は19%で初めて20%を切り、就任後、最低を記録していました。