大手商社3社の今年4月から9月の決算は純利益で三菱商事と伊藤忠商事が増益となった一方、三井物産は資源価格の下落などが響き、減益でした。
三菱商事の4月から9月の決算は純利益が前の年の同じ時期より1520億円増え、6180億円となりました。
KDDIとの共同経営体制に移行した大手コンビニエンスストア「ローソン」の株式を再評価したことや原料炭の一部事業売却の利益などが業績を押し上げました。
来年3月まで1年間の決算の見通しは市況を慎重に見極める必要があるとして、純利益9500億円と予想を据え置きました。
伊藤忠商事の純利益は4384億円で、前の年に比べて255億円の増益でした。
傘下の大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」の中国事業再編に絡んで利益が出たほか、機械や繊維の事業などが堅調でした。
一方、三井物産は鉄鉱石や原料炭などの価格が下がった影響などで純利益は4117億円と前の年から445億円減少しました。
ただ、1年間の予想は天然ガス事業で利益が上振れするとの見通しなどから純利益を9200億円と200億円上方修正しました。