イスラエルの首相らの逮捕状を発行したICC(国際刑事裁判所)について、ハンガリーの首相が「間違っている」と指摘し、イスラエルの首相らをハンガリーに招待する意向を表明しました。
ハンガリー オルバン首相 「ICCは現在、進行中の政治的紛争に法的な目的を偽装しながらも政治的な目的で介入していて間違っている。国際法の信用を完全に失墜させ、火に油を注ぐことになりかねない」
ハンガリーのオルバン首相は22日、地元の国営ラジオに出演し、ガザ地区での戦闘を巡ってイスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を発行したICCを批判し、「この決定に逆らう以外に選択肢はない」と述べました。
オルバン首相は22日中にネタニヤフ首相をハンガリーに招待する意向を示し、「もしネタニヤフ氏がハンガリーに来てもICCの決定はハンガリーでは効力を持たず、我々は従わないことを保証する」と主張しています。
一方で、ハンガリーも加盟するEU(ヨーロッパ連合)の外相にあたるボレル上級代表は21日、「政治的ではなく、ICCによる法的拘束力のある決定であり、すべての締約国、EUのすべての加盟国は尊重し、実行する義務がある」と表明しています。