ICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を発行したことを受け、駐日イスラエル大使が「ICCの信頼性を損なう」と非難しました。
駐日イスラエル大使 ギラッド・コーヘン氏 「過激派が中東の平和と安全を不安定にするためにICCを悪用しているのだと考えます。他の国々と同様に日本がこの決定を拒否することを望みます」
ICCは21日、ネタニヤフ首相とガラント前国防相の逮捕状を発行しました。
この決定を受け、22日にイスラエルのコーヘン駐日大使は急きょ都内で会見を開き、「ICCが信頼性を損ない、政治的な道具になる恐れがある」と強く非難しました。
そのうえで、ICCに加盟している日本の対応について政府関係者に働き掛けていることを明かしました。
逮捕状の発行について、加盟していないアメリカのバイデン大統領は「言語道断」だとして反対しています。
一方で、容疑者逮捕に協力する義務がある加盟国のイタリアやカナダなどは決定に従う姿勢を表明しています。