また、燃焼試験中に爆発です。
■「イプシロンS」 2回連続で爆発
ロケットの燃焼実験中に突然、起きた爆発。カメラが捉えていたのは海岸方向へ飛び散る「火の塊」でした。
26日午前8時半すぎ、種子島宇宙センターでイプシロンSの燃焼試験中に起きた爆発火災。
試験場は種子島の東南端に位置しています。報道陣がカメラを構えていたのは約1キロ離れた場所でした。
山の向こうで何が起きていたのでしょうか。
別の角度から試験場を捉えた映像です。午前7時半ごろ、試験場に設置されていたのはロケットの2段目のモーターを積んだテスト台です。
今回、試験を行っていたのはロケットの3段階あるモーターの2段目のモーターです。
科学ジャーナリスト 寺門和夫さん 「このイプシロンロケットは3段式。第1段のモーターと第3段は検証が済んでいるので問題ないと思う。第2段がまだ信頼性の確認が取れていない」
エンジンの燃焼試験が始まったのは午前8時半ごろ。
しかし、実験開始から約50秒後に突然の大爆発。大きな炎が噴き上がるとともに複数の「火の塊」が確認できます。
科学ジャーナリスト 寺門和夫さん 「恐らく爆発した時に筒の部分の損傷を受けた部分が破片として分離して飛んでいったところではないか」
けが人の情報は今のところ入っていません。実は、この2段目の燃焼試験の失敗は2度目です。
去年7月にも秋田県能代市での試験中に大爆発。JAXA(宇宙航空研究開発機構)はエンジンを覆う圧力容器が高温になり、破壊された可能性が高いと報告していました。
今回、JAXAは対策を取って試験に臨んだのですが…。
専門家は試験開始から約50秒後に爆発が起きたという点に注目します。
科学ジャーナリスト 寺門和夫さん 「ある程度、燃焼が進んでいますから、点火した瞬間に何かが起きたとかそういうことではないかと思う。前回の能代での試験とは別の原因で爆発が起こっている可能性がある」