東京外国為替市場で円高が加速し、約1カ月ぶりに一時1ドル=149円台をつけました。
円相場が節目となる150円台を上回るのは、10月22日以来およそ1カ月ぶりです。
29日朝発表された11月の東京都区部の生鮮食品を除く消費者物価指数は2.2%上昇と、市場予想を上回りました。
これを受け、物価の上昇を抑えるため、日本銀行が来月の金融政策決定会合で利上げするのではないかとの見方が広がり、日米の金利差の縮小を意識して円を買う流れが強まりました。
また、アメリカの長期金利が下がっていることも円買いを後押ししているとみられています。
三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「全体として、円高方向の流れだが、きょうの値動きはアメリカ市場が祝日で休みのため、取引を左右する材料が乏しいなかでの一時的なものではないか」と分析しています。