アメリカのバイデン大統領は、脱税や銃の不法購入などの罪で有罪となり、今月量刑の言い渡しを控える息子、ハンター・バイデン氏を恩赦すると発表しました。
ハンター・バイデン氏を巡っては、薬物依存を隠して銃を不正に購入し所持したとして有罪評決を受けたほか、別で起訴された税逃れなどの罪についても自ら有罪を認め、今月、量刑の言い渡しが控えていました。
それに先立ってバイデン氏は1日、2014年1月1日からこれまでにハンター氏が犯した罪に対して「完全で無条件な恩赦」を与えると発表しました。
これまで、司法の判断を尊重しハンター氏の恩赦や減刑はしないと繰り返し述べてきましたが、トランプ氏への政権交代が来月に迫る中で立場を転換した格好です。
その理由について、バイデン氏は声明で「ハンターの事件の事実を見れば、私の息子であるという理由だけで標的にされたと結論付けることしかできない。それは間違っている」などと説明しています。