シリアのアサド政権の崩壊は後ろ盾となってきたロシアに大きな衝撃を与えました。
モスクワのシリア大使館では9日、反体制派の旗が掲げられました。
長期化するウクライナ侵攻でロシアはシリアに援軍を送る余裕がなかったと指摘されていて、アサド政権の崩壊は長く後ろ盾となっていたロシアの弱体化を浮き彫りにしています。
独立系メディアはシリア情勢に介入した2015年以降、プーチン政権はアサド政権のために数十億ドルを費やし、多くの兵士を犠牲にしてきたと指摘し、政権崩壊は外交上の大敗と伝えています。
プーチン政権や国営メディアは8日以降、それまで反体制派に使っていた「テロリスト」という呼称をやめました。
今後、シリア国内の軍事基地などの足がかりを残したい考えだとみられています。