アメリカのトランプ大統領は就任2日目を迎え、ソフトバンクグループの孫正義会長らと、AI分野への巨額投資を発表しました。ワシントンから報告です。
(梶川幸司記者報告) トランプ大統領は「史上最大級のAI投資」だと強調し、政権の“成果”として国民にアピールしました。
アメリカ トランプ大統領 「私の政権はかつてない規模の巨額投資をアメリカに呼び込むことから始動する」
ソフトバンクグループ 孫正義会長兼社長 「アメリカの黄金時代の幕開けです。あなたが勝たなければ投資を決断できなかった」
トランプ大統領は21日、ソフトバンクグループなど日米の企業連合がAI分野に今後4年間で5000億ドル、日本円にしておよそ78兆円を投資し、10万人以上の雇用を生み出すと発表しました。
トランプ氏はAIの分野でアメリカが世界の主導権を握ることも目指していて、今後、規制緩和を進めていく考えです。
国内への投資を促進する一方で、中国からの輸入品に10%の追加関税を2月1日から課すことを検討していると述べました。
EUに対しても巨額の貿易赤字があるとして、関税を課す考えを示しました。
「アメリカ第一」を掲げて政権に返り咲いた以上、簡単にほこを収めることはできず、今後関税を巡って緊張が高まることになりそうです。