幼い頃にダンスを始め、家族のサポートを受けながら舞台俳優目指す女子中学生。自分が決めた目標に向き合って練習に励む姿がありました。
踊っているのは岡山県倉敷市に住む中学1年生、本多渚紗(13)さん。元劇団四季のダンサー、大谷健さんが指導する岡山市のスタジオで週に5日ほど練習しています。
大人向けのクラスで二十歳前後の人たちと一緒にレッスンを受けています。
(本多渚紗さん)
「(ダンスは)めっちゃ楽しいです。きついんですけど、自分の好きなことをやってるからすごく楽しいです」
常に目の前に目標を立てているという本多さん。
(本多渚紗さん)
「回ることが苦手なので。研究していきながらしっかりきれいに回れるようにしたいです」
競技会などに出ていないため、向き合うのは常に自分です。「課題」にしているターンの練習。
(ダンス・スタジオ・ライン/大谷健 代表)
「回ってこけそうになって初めて足を下ろす。『あっ』となっても怖がらないこと。下を見ない。分かるけど、気持ちは。でも下を見てたらいつまで経っても跳べないよ」
(本多渚紗さん)
「アクセルターンがずっとできなかったので、それが少しでもできるようになったから、そこが一番うれしかったです」
片足を後ろに伸ばす「アラベスク」。足だけでなく腰回りの筋肉で体を支えるよう指導されました。
(本多渚紗さん)
「体をきれいに起こしてきれいな形にするのが一番難しいです」
本多さんは4歳の時、5歳年上の兄の影響でダンスを始めました。発表会や市民ミュージカルに出演し、活動の幅を広げています。
スタジオへの送り迎えは主に母親の宏美さんがしています。
(本多渚紗さん)
「笑顔で送り迎えしてくれるのですごく感謝しています」
(母・本多宏美さん)
「『疲れてるよね、お母さん』と言ってマッサージしてくれたりとか、ありがとうというのは毎日毎日帰りに。楽しかったり、きょうは悔しかったというのを、長く長く共有できたら、一緒に。一番の応援者になりたいです」
本多さんはこの日、先生から大切なことを学びました。
(ダンス・スタジオ・ライン/大谷健 代表)
「ここはエメラルド! エメラルドってどんな感じの色なん? キラキラした色じゃないですか、宝石で例えると。どこでキラキラ感を出すんですか?」
(先輩ダンサー)
「心」
(ダンス・スタジオ・ライン/大谷健 代表)
「そうだよな! 心を動かさないとどこが動くんって話やん。感情、気持ち動かしていかないと表現にならなくない?」
(本多渚紗さん)
「本当にそうだと思って。その時、出なかったんですけど、聞いた時は確かに心」
(本多渚紗さん)
「将来の夢はミュージカル女優とかダンサーで、舞台に関わる仕事に就きたいのと、もうひとつあって、(母親と同じ)保育士になりたいと思っています」