去年1年間の農林水産物の輸出額は初めて1.5兆円を超え、過去最高となりました。
農水省によりますと、2024年の農林水産物の輸出額は前の年より500億円余り増加し(533億円増)1兆5073億円でした。
1.5兆円を超えるのは、比較可能な2002年以降初めてです。
国や地域別に見ると最も輸出額が多いのはアメリカの2429億円で、首位は20年ぶりです。
一方、おととし1位だった中国(1681億円)は4位に下がりました。
福島第一原発の処理水放出を理由とした、中国の日本産水産物の禁輸により、特に影響を受けたホタテの輸出先がアメリカやベトナムに代わったことが影響したとしています。
一方で、政府は2025年の輸出額の目標として2兆円を掲げています。
さらに5000億円程度上積みする必要があり、中国に求めている水産物や和牛の輸出解禁は重要な課題の一つとなります。