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「北条念仏踊」約30年ぶりに活動再開 4月に地元神社の祭りで奉納へ 香川・坂出市

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 香川県坂出市東部に伝わる、県の無形民俗文化財「北条念仏踊」。その活動は30年以上途絶えていましたが、4月に行われる地元の神社のお祭りでの奉納を目指し、活動が再開しました。

 2月1日、坂出市大屋冨町の公民館には、保存会の声掛けに応じて、地元の人が集まりました。

(北条念仏踊保存会/吉川文雄 会長)
「北条念仏踊が復活できることを願っています」

 再開初日となったこの日は、専門家から「北条念仏踊」の解説を聞き、1994年に行われた前回の奉納の映像を見ました。

 その後、2025年4月の奉納に向けて30代を中心に踊りの役について話し合いました。

(若者は―)
「(Q.皆さんのご両親とかがやられてた?)ちょうどそうなんですよ。ちょうど1994年にやっていて」
「そんなに難しくはないとは思うけど、なんせ初めてなんで」
「教える人もおらんし。映像を見ながらやるっていうので、時間はかかるなって」
「どこまでのレベルに持っていけるか」
「もうちょっと練習を増やさないといけない」

 坂出市の松山地区に伝わる「北条念仏踊」は、刀を抜いて踊る「大打者」や主役をまねて踊る「後踊」など、ほかの念仏踊にはない特徴があります。

 1956年に香川県の無形民俗文化財に指定されましたが、保存会の前会長が亡くなったことなどから1994年以降、その活動は途絶えていました。

 それでも、2024年1月、地元の人たちが香川県や坂出市の協力を得ながら保存会を再び立ち上げ、今回の活動再開に漕ぎつけました。

(北条念仏踊保存会/吉川文雄 会長)
「きょうこんなに盛り上がった会になるとは、うれしい限り。この念仏踊が再開することは、先輩たちがまず喜んでくれると思う」

(香川県教委 生涯学習・文化財課/佐々木涼成さん)
「民俗芸能って、どうしても固有のものなので、それ一つしかない。しかも、それ自体が一つの歴史を体現している。たった一つの歴史を伝えるために、こうした復活が起こるというのはものすごく意義の大きいこと」

 今後はこの公民館で練習を重ね、4月6日に地元の「厳島神社 1200年式年祭」で奉納される予定です。

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