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埼玉の道路陥没事故を受け…岡山市が下水道管の老朽化調査強化へ 毎年独自の検査実施

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 埼玉県八潮市で1月28日、道路が陥没しトラックが転落した事故。陥没の原因は老朽化した下水道管の破損とみられています。毎年、下水道管の検査をする岡山市は今後、調査の強化を検討しています。

(岡山市下水道保全課/岡田貴久 課長)
「下水管の標準耐用年数は50年。50年を経過したものが約140kmあります」

 岡山市によると、下水道は1990年代をピークに整備されているということです。

 整備後50年以上経過する割合は現時点で全体の約5%。2030年には12%、2040年には27%と今後、老朽化の割合が急激に高くなるといいます。

(松木梨菜リポート)
「下水管は道路の2m以上、下を通っています。特に市の中心部は網の目のように整備されているということです」

 国土交通省は1月29日、埼玉県で起きたような道路の陥没を防ぐため、大型の下水道管を管理する東京、大阪などの7都府県に緊急点検を求めました。この緊急点検に岡山・香川は該当していません。

(市民は―)
「怖いなと」
「点検をやってもらって安全に安心して暮らしていきたいです」

 こうした中、岡山市では毎年、独自に下水道管を点検しています。どのように点検をしているのか。市から点検を委託されているのは、建設コンサルタント「ウエスコ」です。

(ウエスコ 地盤調査課/安藤秀一 課長)
「オレンジ色の箱がレーダーです。これが5機あります。調査は1.5~2m程度(の深さまで)です」

 ウエスコのレーダー調査では、毎年1~2カ所ほど空洞が見つかるそうです。

(ウエスコ 地盤調査課/安藤秀一 課長)
「下水管が破損して穴が開くと、そこから(周囲の土砂が)吸い出されていって空洞が上に向かって成長していく。空洞が成長して大きくなって地表に近くなったものは捉えることができます」

 市によると、下水道管の老朽化による道路のひび割れや小規模の陥没などは、2023年度47件を確認。埼玉県の事故を受け調査を強化したいとしています。

(岡山市下水道保全課/岡田貴久 課長)
「空洞探査の委託業務を出さしてもらってるんですけれども、それだけでは足りない部分もありますので。緊急に空洞調査等をしていかないといけないと考えております」

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