外国為替市場で円高が加速し、およそ2カ月ぶりに一時、1ドル=150円台をつけました。
日本銀行の植田総裁が4日に国会で、現在の日本の経済状況を「インフレ状態」と発言したことなどを受け、日銀による利上げが今後も続くとの見方から、足元で日本の金利が上昇しています。
それ受けて、市場ではドルを売って円を買う動きが続いていて、7日朝は一時、1ドル=150円台まで円安が加速しました。
150円台となるのは去年12月上旬以来、およそ2カ月ぶりです。
三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは、このあと行われる日米首脳会談や、7日に発表されるアメリカの雇用統計の結果次第で「149円台まで円高が加速する可能性もあるが、逆に大きく円安に進む可能性もある」と分析しています。