東欧ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は、アメリカのトランプ大統領がウクライナ侵攻を続けるロシアと停戦交渉に乗り出したことについて「非常に感謝している」と述べました。
シーヤールトー外務貿易相は8日、ロンドンのシンクタンクで講演し、ウクライナ侵攻を巡るEU(ヨーロッパ連合)によるロシアへの制裁について「完全に失敗だった」と述べました。
ロシア経済は力尽きていないとしています。
そのうえで、トランプ氏がロシアと停戦交渉に乗り出したことについて「世界はより安全になった。非常に感謝している」という認識を示しました。
一方、トランプ政権が発動した「相互関税」を巡る米中対立に触れ、「中国はEU以外で最も重要な貿易相手国であり、悪いニュースだ」と述べました。
ハンガリーはEU加盟国ですが、オルバン首相はロシア制裁に反対の姿勢を示しているほか、中国との経済協力を進めるなど独自路線を取っています。