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14日から雷“厳重警戒”前触れ無し?突然の落雷…学校で事故も 身を守る方法とは

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先日、奈良市の学校で落雷による事故が起きましたが、気象庁は14日から15日にかけて、上空に寒冷渦が流れ込み、全国的に落雷の恐れがあると発表しました。最大限の警戒が必要です。

■月曜から雷“厳重警戒” 気象庁発表

岩手県にある安比高原。風にあおられゴンドラが大きく揺れています。風速30mを超える強風が続き、ゴンドラを終日、運行停止に。 (撮影者)「え!やば!視界不良だよ」 北海道札幌市内。道路前方は茶色い土煙で覆われています。千歳市でも。 さらに、札幌市内では強風と見られる影響でビルの外壁が落下するという事故も起きています。札幌では瞬間風速24.9mと、今年最大を観測しました。 14日から15日にかけて、列島の上空には「寒冷渦」と呼ばれる寒気が流れ込み、広範囲で落雷の恐れがあります。11日は関東も急な雷や雹に襲われました。

■なぜ突然? 落雷で中学生 意識不明

そして木曜日には、落雷による被害も。部活動中の生徒6人が救急搬送された奈良市の帝塚山学園。中学生2人が意識不明の重体となりました。12日、学校側は会見を開きました。 (帝塚山中学校・高等学校 小林健校長)「強い雨が降り始めた直後に、落雷が急にあったということです。急激な天候の変化ということで起こったということで、なかなか今回においては防ぎきれなかったのかと私たちは考えています。」 学校によると、グラウンド内には避雷針が設置されたスタンドがありましたが、避難する余裕もなかったといいます。 当日のレーダーの様子を見てみると…雨が降り始めたのは、午後5時50分頃。そして約5分後には雷が落ちたことがわかります。なぜ突然雷が落ちたのか。 (東洋大学 加藤正平名誉教授)「雷の本体よりも先に稲妻が、雷が落ちるという現象があって、(予兆に)なかなか気づきにくい場合があります。(今回の)落雷のデータというのが大阪の方、西の方ですね、奈良より西の方にたくさん出ていますから。」 活発な雷雲が大阪周辺にあり、そこで発生した雷が数10km離れたグラウンドに落ちた可能性があるといいます。さらに。 (帝塚山中学校・高等学校 桑江良幸教頭)「赤のバツ印のところ、このあたりに雷が落ちたものと考えられると。」 雷が落ちたのはこのあたりだと見られます。 (東洋大学 加藤正平名誉教授)「避雷針の高さを見たとき、あるいは避雷針以外の高い構造物を見たとき45°以上に見上げるような角度の範囲、それに入っていればその人の方には落ちないという考え方がされています。周りに高い避雷針があっても、その避雷針に雷を落ちる範囲外に、この赤丸のところはあったと思います。」 避難する時、まずは高い建物に近づくことで安全性が高まるといいます。ただし、1つ注意点が。 (東洋大学 加藤正平名誉教授)「側撃雷といって雷が落ちて、一部が近くの人に雷として落ちるという現象がありますから、(建物に)ぴったりつくのではなく、1m以上とか2m、3m、ある程度の距離をとってそこに避難するというのが一番良い避難方法になります。」

4月13日『有働Times』より

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