大阪市西成区で児童7人が車にひかれてけがをしました。殺人未遂で逮捕された28歳の男は「すべてが嫌になり、児童をひき殺そうとした」と供述しています。
■大阪 小学生7人はねられ負傷
当初、交通事故と思われた事態は一転、殺人未遂事件となりました。
大阪市西成区で複数の子どもが車にひかれ、7人がけがをしました。
事故の状況を聞いた人 「(運転手は)放心状態。一点集中している感じ」 「(Q.どんな男?)30歳…若い男。おとなしそうというか柄が悪いような男ではない」
119番通報があったのは1日午後1時半ごろ。
119番通報 「子どもが何人か車にひかれた」
事故の状況を聞いた人 「学年は2年生、3年生たちと言ってました」
大阪府警は車を運転していた東京・東村山市の無職・矢澤勇希容疑者を殺人未遂の疑いで逮捕しました。
矢澤容疑者は容疑を認めています。
矢澤勇希容疑者 「すべてが嫌になったから人を殺そうとして乗っていた車で突っ込み、数人の小学校の生徒をひき殺そうとした」
近隣住民 「基本、周辺の家の人でないと通らない。別に回り道するような便利な道じゃないですね。この辺の人でない限り通る必要がない」
現場は大阪市西成区。天下茶屋駅近くで市立千本小学校沿いにある道路です。
現場は車1台通るのがやっとの道路。商店や住宅が並ぶ道です。
現場にいた人によりますと、車は男1人が運転していたそうです。
事故の状況を聞いた人 「(Q.一緒に乗っていた人は?)いなかったと思います。1人だけだったと思います」 「男の人です。服装は普通に半袖に長ズボン。普通に立っているだけみたい。車をフラフラで運転していたみたい。聞いた話ですけど。わたしの子どもの目の前にいた女の子とかを幅寄せしながら引きずって、引きずっていても止まることなく進んで(運転手は)車からも出てこず先生が引っ張り出して。(運転していた)男の人はぼうぜんとして、一点集中して何も言わず(声を)荒らげることもなく。警察2人に言われていたんですけど、何も言っていなかったと思います。それですぐにパトカーに入れられていた。何か変な人だった。一点集中しているし。子どもが泣いていたみたいで目の前でそういうことがあったから、もう不安でしかなくて、あしたは休ませたい」
現場に駆け付けた人 「もうパニックですよ。お母さんって泣いている子もいるし。救急車に乗りたくないって自分に何が起きたか分からないし、痛いって言っているし放心状態になっている子もいたし。とりあえず先生が一生懸命、声掛けて『大丈夫』って。救急隊員の人も『大丈夫だからな』って。1人下敷きになっていたみたい。車に挟まれて下敷きになっていたと聞いた」 「(Q.車の下敷き?)そうそうそう」
現場近くに住む人 「(孫が)友達といつもここを歩いて帰ってくる。それが帰ってこないからおかしいなと」
警察などによりますと、子ども7人がけがをしましたが全員、意識はあり、命に別状はないそうですが、7歳の女子児童が重傷だということです。