岡山市の消防署員が夏の暑さの中でも安全に活動ができるよう、体を慣らす「暑熱順化」の訓練が1日、行われました。
訓練をしたのは、岡山市北消防署の署員11人です。火事現場に出動する時の服を着て約20分間、消防署の敷地内を走りました。
(宮川周三リポート)
「この服は、熱を逃がす作りになっているそうですが、着ているだけでじんわりと汗が出てきます。この服装で私も走ります」
(宮川周三リポート)
「まだ10分ぐらいしか経っていないんですが上半身は汗でびっしょりです。消防のみなさんはこの下にさらにレインコートを着ているということで、より暑い中で訓練をしています」
岡山市北消防署では夏の厳しい暑さの中でも安全に火事や災害などに対応できるよう、毎年4月から9月ごろまで「暑熱順化」の訓練に取り組んでいます。
体が暑さに慣れるまでに数日から2週間程度かかり、その後も継続することが必要だということで、最低でも週に2回ほど訓練しているということです。
(訓練後の署員)
「しんどいですね。暑い。見てください。(服が)びちょびちょです」
(訓練した消防署員)
「これを重ねて夏の暑い時期にしっかりと動けるようにということを意識して取り組んでおりました」
(岡山市北消防署 特別高度救助隊/笹山貴弘 隊長)
「過酷な状況下でしっかり現場活動に支障をきたすことがないよう現場活動で生かしていきたい」
岡山市北消防署によりますと「暑熱順化」は、一般の人の熱中症予防にも有効で、汗をかきやすい服装で運動することなどがポイントだということです。ただ、水分補給をしっかり行い、過度のトレーニングは控えてほしいとしています。
消防庁のまとめによりますと、2024年5月から9月にかけて岡山県では熱中症の疑いで2310人が救急搬送されました。