アメリカによる核施設への攻撃の報復として、イランは中東にあるアメリカ軍基地を攻撃しました。
(松本拓也記者報告) イランが報復攻撃の標的としたのは、カタールとイラクにあるアメリカ軍の基地でした。
このうち、カタールに向けては、短距離と中距離の弾道ミサイルが発射されたとしています。
イラン側は、アメリカが核施設への攻撃に使用したのと同じミサイルの数だと主張しています。
カタールのアメリカ軍基地は中東最大規模で、およそ1万人の兵士が駐留しています。
一方で、複数のメディアは、イラン側が犠牲者を最小限に抑えるために今回の攻撃に関して、カタールに事前に通告をしていたと伝えました。
トランプ政権も計画を事前に知っていたということです。
一連の攻撃でけが人はでておらず、アメリカへの報復を決行する一方で、中東諸国への影響を最小限に抑えたかった狙いもみてとれます。
イランの高官が報復を継続する方針を示す一方で、今回は抑制的な報復攻撃だったことから、事態のエスカレートを避けたい意図がうかがえます。
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