広島は80回目の原爆の日を迎え、式典には過去最多の国と地域が参列しました。広島市の平和公園から報告です。
(吉岡麗アナウンサー報告) 平和公園では6日午前9時ごろまで平和記念式典が行われていました。式典が終わってすぐは慰霊碑に並ぶ方の列がずっと奥のテントの後ろの方まで続いていたのですが、いまはそれよりは列は縮まっています。それでも多くの方が並んでいて、なかには県外から訪れた方、海外の方も多くいます。皆さん慰霊碑に向かって手を合わせたり、花を手向けたりして祈りを捧げています。
午前8時から行われた平和記念式典には、初めて参列したパレスチナや台湾など過去最多となる120の国と地域が出席しました。
広島市 松井一実市長 「対話を通じた信頼関係に基づく安全保障体制の構築に向けた議論を、すぐにでも開始すべきではないですか」
皆実小学校6年 関口千恵璃さん 「被爆者の声を次の世代へ語り継いでいく使命が私たちにはあります」
石破総理は非核三原則を堅持するとしましたが、核兵器禁止条約には触れませんでした。
先ほど、慰霊碑を参拝している人に話を聞いたところ、今回の式典で印象に残ったのはこども代表の平和の誓い。「これから若い世代が被爆の実相を伝えていくことに期待したいと思う」と話していました。
全国の被爆者は平均年齢が86歳を超え、今年初めて10万人を下回りました。
80回目の原爆の日を迎えた被爆地広島、祈りの一日が続いています。