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【戦後80年】闘い続けてきた被爆者たち ノーベル平和賞から広がる継承

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 あの日から80年。被爆地ヒロシマでは核廃絶を願い闘い続けてきた被爆者からのバトンが受け継がれてきました。

 連日、多くの人々が訪れる原爆資料館にノーベル平和賞の賞状とメダルが展示されています。

日本被団協 箕牧智之代表委員(83) 「長年の訴えが認められたということになる」

 箕牧智之さん。授賞式で登壇した被爆者です。およそ14万人の命を奪った広島への原爆投下。

 当時3歳だった箕牧さんはあの日の記憶を子どもたちに伝え続けてきました。

「私の家の前をゾロゾロゾロゾロ歩く人がいた。頭の髪はボサボサ、服はボロボロ、外で遊んでいたが怖くて家の中に入った」

 日本被団協が結成されたのは1956年。訴えたのは核廃絶と国家補償でした。しかし、運動を率いてきた被爆者は思いを託してこの世を去ります。

 そして、先人の思いを胸に核廃絶を後押しする結成から68年での受賞でした。

 帰国後、石破総理との面会で核兵器禁止条約への日本政府の参加を求めましたが…。

箕牧代表委員 「するともしないとも言わない」

 思うようには進まない核廃絶への道。しかしバトンを受け継ぐ新しい芽は育っています。

 受賞決定を隣で聞き、オスロにともに渡った高校生平和大使です。

第27代高校生平和大使 甲斐なつきさん(17) 「(世界では)核兵器使用の危機が高まり“核のタブー”の存続も危ぶまれている。被爆者の高齢化は進み“核のタブー”を引き継ぐことができるのは私たち若者しかいない」

 二度と被爆者を作らないために、広島では思いのバトンが受け継がれています。

箕牧代表委員 「子どもたちはこれからじゃけぇ、希望を持って生きてほしい。被爆80年から100年、120年と平和な日本であってほしい」

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