イギリスのチャールズ国王は、毎年恒例のクリスマスメッセージで世界で起きている分断を念頭に互いの多様性を尊重するよう呼び掛けました。
英 チャールズ国王 「私たちのコミュニティの多様性こそが、不正に対する正義の勝利を確かなものとする力となるのです」
メッセージビデオでは、今年、国内のユダヤ教徒の礼拝堂で起きた5人が死傷する襲撃事件に関する映像も流され、チャールズ国王は「平和は隣人を知り、互いに敬意を示すことで得られる」と強調しました。
また、戦後80年を迎えたことにも触れて「人々の勇気と犠牲、そして大きな困難に直面しながらも社会が団結したことを忘れてはならない」と述べました。
そのうえで、「これらはイギリスとイギリス連邦を形作ってきた価値観だ。国内外で分断が叫ばれるいまこそ、私たちが決して見失ってはならない」と訴えました。