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「日本への渡航自粛を」95億人大移動の「春節」に異変 ホテル側も長期化見据え対策

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のべ95億人が移動する「春節」がいよいよ始まります。 そんな中、15日未明にかけ、大阪道頓堀で起きた殺傷事件を受け、大阪にある中国の総領事館が、日本への渡航を控えるよう通信アプリで呼びかけました。

■中国”95億人”大移動 日本避ける「春節」

雪を頂く富士山を望む、日本の原風景。そんな人気の観光地に異変が起きていました。 (草薙和輝アナウンサー)「山梨県の忍野八海です。今日は天気も非常によく、多くの人でにぎわっています。ただ中国人観光客に関しては例年よりも少ないということなんです」 美しい風景をカメラに収める人たち…そこに中国人観光客の姿は少なく感じます。 (渡辺食品 従業員 小沢理恵さん)「中国の方が去年に比べたらだいぶ減っていますね。全体の多分、1割もいないですね」 Q.中国の方は元々何割ぐらい? 「中国の方は7割ぐらい」

こうしたなか、中国では恒例の“大移動”が始まっていました。 (尾崎文康記者)「いよいよ春節の連休がスタートしました。この日を待ちわびた旅行客で、駅はこの混雑ぶりです」 今年9連休となる中国の大型連休。その前後を含め、過去最多の、のべ95億人が移動すると見込まれています。 一方、北京の空港では… (冨坂範明記者)「こちら日系の航空会社のカウンターの前なんですが、いつもの春節より、中国の方が少ないような気がします」 (日本に行く人)「キャンセルできなかったし、キャンセルしたら損失が大きい」 Q.キャンセルできたら? 「キャンセルします」 高市総理の台湾有事発言以降、反発を強める中国政府は、日本便の減便や、国民に渡航自粛を要請。さらにきょう15日、中国の大阪総領事館はSNSで、午前0時ごろ大阪で起きた殺傷事件をとりあげ、『日本の一部地域では治安情勢が不安定で重大犯罪が多発している』と日本への渡航を控えるよう呼びかけたのです。

外国人観光客に絶大な人気を誇る京都でも変化が… (草薙和輝アナウンサー)「京都の嵐山です。このあたり歩いてみますと、こちらがオーストラリアからのツアーの観光客ということです。一方で中国からの観光客は減っているということです」 (外国人専門のツアーガイド)「今、金閣寺から来ましたけどツアーバスは少ないです」 Q.中国からの観光客数は? 「やっぱり中国の方は減っている印象がありますね」 中国人団体客は減っているという一方、個人旅行で来日する中国人は少なくないといいます。 Q.中国国内で渡航自粛を言われたことは? (中国人観光客)「あります。個人的な選択だと思います。中国政府の呼びかけを参考にして自らの状況に基づき決断すべきだと思います。」 中国からの団体客が激減している京都、その影響を大きく受けた店もあります。 店員「Do you like pink?」 「Yes」 東山区にある、こちらの着物レンタル店では… (レンタル着物 和華 河野敏郎 代表)「私のところの店に限っていうと3割から4割は減っています。中国の方のお客さんがうちは多かったので…月ベースでいうと200万円から300万円近く減っちゃってますね」 5000円ほどから選べる着物。中国人観光客は、店内で最も高い約5万円の着物をレンタルする人が多く、売上げに影響しているといいます。 一方でこんな意見も… (祇園町南側地区協議会 太田磯一 幹事)「やっぱり一番迷惑なのは団体の方ですかね。もうそれがいなくなるだけでもストレスが全然違いますね」 京都の代表的な繁華街、祇園。歴史的伝統ある街並みは外国人観光客から人気の場所として知られています。しかしこの場所で暮らす住民と外国人観光客の間で、トラブルが絶えなかったといいます。 「一番やはり迷惑なのが舞妓さんとか芸子さんとかを追いかけて取り囲んだり…(街の)全てが店舗とかお茶屋さんというわけではなく、普通の一般のお家もあるんですよね。そこへ勝手に入られたり…祇園町は基本的にインバウンドのお客様を対象としたお店はほとんど皆無なんです。インバウンドのお客さんがなくなったとしても全くそこは影響ない」

日本に変わり、中国人観光客が大幅に増えることが見込まれる韓国では… (河村聡記者)「観光客でにぎわう明洞の化粧品店では、日本語もありますけども、中国語で春節セールというポスターでお客を呼び込んでいます」 韓国観光公社などの発表によると、この春節で韓国を訪れる中国人観光客は、1日平均19万人と予想されていて、去年に比べ、44%増える見込みだといいます。 (韓国伝統衣装レンタル店の代表)「私たちの期待もすごく大きいです。だから店員を2名増やしています」 Q.中国人観光客は以前よりどれくらい増えた? 「大体6~7割くらいは増えたように感じます。」 実際、韓国を旅行中の中国人観光客に話を聞いてみると… (中国人観光客)「韓国で景福宮(キョンボックン)や周りのショッピング街を見て免税店にも行く予定。今、中国と日本の関係がちょっと緊張しているので日本に行く予定はない」

この状況をなんとかしようとこちらのホテルでは、様々な対策を行っていました。 (マンデーアパルト プレミア 京都駅 百合野渉マネージャー)「中国からの団体の方がキャンセルになっているので、その分価格をどのホテルも下げていることによって、我々も下げざるを得ないという状況になったというところがありますね。」 京都市観光協会のアンケートによると、市内の宿泊施設の31%以上が、稼働率をあげるため価格を下げたといいます。 こちらのホテルの値下げ率は、最大で20%。しかし業績が戻らず、中国に集中していた『予約サイト』を英語表記にし、欧米向けへと切り替えたのです。 (百合野渉マネージャー)「中国に限定すると、あまり(予約客は)いない。リスク回避としては、ひとつのマーケットに集中しないというのが、大事かなと思っている」

離れつつある、“中国団体客依存”。こうしたなか、嵐山で代々船頭をする家に生まれ、50年に渡って観光に携わってきた小島さんは、オーバーツーリズムで倦厭がちだった日本人観光客に変化がみえ始めたといいます。 (嵐山通船 小島義伸 顧問)「去年の12月から本当に日本の方が増えてきたんでね。日本語が飛び交っているなというのは常に現場にいるとそれは肌で感じます。嵐山のこの山紫水明の良さ、この良さを日本の人に分かってもらわないと、もうこの良さがなくなっていくと思うんですよ。だからもう日本人の観光客の方には戻ってきて欲しいですよね」

2月15日『有働Times』より

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