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初発表の“新指標” コメの原価の透明化で価格どうなる?

経済

 コメの原価を透明化する“新たな指標”が初めて発表されました。この指標でコメの価格は今後どうなるのか。私たちが買う時の目安が変わりそうです。

■コメ価格「もう少し下がる」

 いよいよ、コメの田植えシーズンが到来。2026年産の新米に向けて各地の水田では苗を植える作業が始まっています。

 高騰していた2025年産のコメは今、どこまで値下がりしたのでしょうか。

スーパーマルサン 久喜店 伊良原正裕店長 「(Q.今安い銘柄は?)きょう一番安いのは福島県産ひとめぼれ3199円(税抜き)」

 うずたかく積まれているのは福島県産の「ひとめぼれ」で、価格は5キロで税込み3455円です。

スーパーマルサン 久喜店 伊良原正裕店長 「彩のかがやき3199円(税抜き)」

 さらに茨城県のオリジナル品種「ふくまる」は曜日限定で特売価格に。

スーパーマルサン 久喜店 伊良原正裕店長 「茨城県産ふくまる、きょうは3290円(税抜き)で販売しているが、今週末日曜日、税抜き2990円で販売する予定」

 最新の平均価格は5キロあたり税込み3935円。7週連続で値下がりしています。

スーパーマルサン 久喜店 伊良原正裕店長 「中間流通でコメがだぶついている話は聞いている。我先に在庫を出したいと思えば価格も競争になってくる。あっちが下げればこっちが下げる、徐々に下がり、我々の見立てではもう少し下がってくるのかなと」

 70代の男性は3000円台のひとめぼれを品定めし、かごの中へ。

70代にの人 「(今が)一番安い時だと思って買おうかと。今までの値段をある程度分かっているから値段は安くなっているのかなと」

■“コメ原価”透明化でどうなる?

 消費者が気になるコメの店頭価格。そのもとになる“原価の指標”が今月初めて発表されました。

 生産から小売りまでにかかる精米5キロあたりのコストは今月時点で2816円。商品が店頭に並ぶまでに原価がこれだけかかると指標が示さされたのです。

コメ流通に詳しい宇都宮大学 松平尚也助教 「コメの生産、集荷、卸売り、小売りの段階でのコスト、いわゆる原価が明らかにされたという意味で評価できる。今までは特に流通など、コメの各段階におけるコスト、原価が不透明という批判もあったので」

 コメの原価が透明化されたことで何が変わるのでしょうか。

コメ流通に詳しい宇都宮大学 松平尚也助教 「消費者にとってのメリットは、価格を直接抑えられる制度ではないが、基準が示されたことで不当な高騰に対して抑止効果があるような指標が発表」

 コメの原価の指標が明らかになったことで“令和のコメ騒動”端を発した異常な高騰などが今後、起こりにくくなる効果が期待されています。

コメ流通に詳しい宇都宮大学 松平尚也助教 「市場価格が今、不安定化しているので、費用構造が可視化されたのは農家にとっても消費者にとってもメリットが大きい」

 コメの“原価の指標”は2816円。その内訳は生産者が1901円、集荷業者が235円、卸売業者が217円、小売店が462円です。

 そこにそれぞれの利益が上乗せされ、店頭価格になります。

鈴木憲和農水大臣 「コストが明確になることを通じて生産者の再生産、再投資が可能で、消費者にも理解が得られるような価格水準のもとでコメが持続的に供給されていくことを期待している」

 今後、注目されるのは「消費者が納得する価格」、そして「コメの持続的な供給」です。

 千葉県内でコメ作りと卸売り、両方を行う業者を取材しました。

農家・卸売り業者 米のたけやま 伊藤享兆さん 「今のコメは“ないもの”は高価格。“余っているもの”は低価格。メリットとしては指標が出ることによって、買いたたかないような買い取り方、農家が困る買い方はしなくて済む。消費者側のメリットは、コメ(価格)の乱高下がどれくらいのコストでコメが作られているか知ってもらうことで価格が安定する。常に同じ価格で買えるメリットはある」

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