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東日本大震災から15年 バレリーナの森下洋子さん 復興願い「温かさを大切に踊りたい」

社会

 日本バレエ界の第一人者として、舞踊歴75周年を迎えるバレリーナの森下洋子さん。東日本大震災から15年となる今年、被災地の復興を願い、祈りを込めて踊ります。

バレリーナ 森下洋子さん 「気が付いたら75年も幸せにこうやって踊らせていただけていることに、深い感謝の気持ちでいっぱいでございます」

 今年で舞踊歴75年となるバレリーナの森下洋子さん(77)。「東洋の真珠」と言われバレエの国際コンクールで日本人として初めて金賞を受賞した日本バレエ界の第一人者です。

 20代から主役を踊る森下さんは、77歳となった今もトゥシューズを履いて舞台で主役を踊っています。

バレリーナ 森下洋子さん 「75年も舞台に立ち続けていること自体、本当に幸せな人間だな、人生だなと思っております。年を取っていけばいくほど、技術や肉体的にも大変だと思いますけれど、それは来るのは当たり前で、私自身は当然だと思っています。ただ体には本当に気を付けていて、けがをしないようにとか、風邪をひかないようにとか」

 今から15年前の2011年に発生した東日本大震災。森下さんは、バレエ団の仲間とともに、甚大な被害があった宮城県石巻市を訪れ、当時、避難所となっていた中学校の体育館で「白鳥の湖」のバレエを踊りました。

 その時、被災者たちの「生きる強さ」に励まされたといいます。

バレリーナ 森下洋子さん 「震災から3年後でしたかね。だから(更地になって)何も建っていない。あれだけの震災を受けた皆さんに少しでも元気になっていただこうと思って、励ましを送りたいと思って伺ったんですけれど、逆に皆さんから励ましのエールをいただいたような。『来てくれてありがとう』って手を握ってくださるんだけど、その手を握る強さ、たくましさ。『ありがとう』っておっしゃってくださる声の強さに、逆に私たちの方が皆さんに励まされて帰ってきたかなって」

 震災の後、森下さんが団長を務めるバレエ団は復興への願いや祈りを込めて、バレエの演目「コッペリア」の演出を新しくしました。

 従来の「コッペリア」は、美しい人形を巡る喜劇ですが、新しい演出では、自然災害で多くの人の命を助けて、自分は犠牲となった一人の勇敢な女性を巡る物語となっています。

 森下さんは東日本大震災から15年の節目となった今年、13年ぶりに「コッペリア」の主役を踊ります。

バレリーナ 森下洋子さん 「明るさや強さや勇気ももちろんですけれど、温かさを大切にして踊りたいなと。生きていることは素晴らしいことなんだということを皆様にお伝えできたらいいなと思っています」

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