国際赤十字の事務局トップが来日し、世界の分断化による紛争などで人道支援の必要性が高まっているのに援助資金は減っていると訴えました。
国際赤十字・赤新月社連盟のチャパゲイン事務総長は23日、東京で記者会見を開き、イランやガザ地区、ウクライナなどでの軍事衝突により多くの人道支援が必要になったと訴えました。
そして「世界の分断化により政治的な解決が難しくなっている」と述べたうえで、軍事費に回されるため支援資金も減少していると説明しました。
また、中東のドバイに支援基地があるためホルムズ海峡の封鎖などで支援物資の輸送に大きな影響が出ていると明らかにしました。
さらに原油高や物価上昇で支援に関わる費用も増えていて、より多くの援助が必要だと訴えました。
人道支援資金の減少に対応するため国際赤十字・赤新月社連盟は新たに企業や財団、基金などとの協力や若者に参加を促す活動を始めています。
さらに、これまで資金を提供していない各国との交渉も続けているということです。
一方、紛争などの人災への支援だけでなくヨーロッパでの熱波やコンゴ民主共和国でのエボラ出血熱など、天災に対しても支援が必要だと強調しました。