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マンション修繕積立金を国債で運用 コスト増に対抗 利回りアップで注目集まる

経済

 マンションの修繕積立金を国債で運用する動きが出てきています。豪雨災害が頻発し、修繕費の高騰が見込まれる中、試行錯誤する現場を取材しました。

■国債、約30年ぶりの高い水準

 台風や大雨による被害が相次いだ日本列島。

 千葉市内では先月の豪雨の影響で、今も13棟のマンションが断水するなど、住民の生活に支障が出ています。

 想定を超える災害に加え、資材価格や人件費の高騰などで、今後も負担が増えるとみられるのがマンションの修繕費用です。

 東京・湾岸エリアに建つ33階建て600戸のタワーマンション。こちらのマンションでは、今年から新たな取り組みを始めました。

ブリリア有明シティタワー 管理組合 理事 浅田悠さん 「足元の急激な金利上昇によって、かなり魅力が高まっていると」

 マンションの維持・管理のために住民が毎月負担している修繕積立金。その積立金を国債で運用することを決めたのです。

 先週、10年物国債の利回りは一時3.115%まで上昇。1996年の8月以来、約30年ぶりの高い水準となりました。

浅田さん 「銀行の定期預金というのが一つの選択肢であったが、利回りも高い、安全性という意味でも、国債のほうが魅力的というふうには考えています。『国債で運用しています』と住民にも説明しやすいですし、ご納得いただける可能性が非常に高いので、助かっている」

 マンションは2015年に建てられ、数年後には初めての大規模修繕を迎えます。ところがインフレなどの影響で、その費用は2~3割ほど膨らむことも想定しているといいます。

■注意点は

 国の調査によると、修繕計画に対して積立金が不足しているマンションは36.6%。つまり3棟に1棟は、積立金が足りていないことになります。

 将来の積立金不足に備え、このマンションが選んだのが国債での運用です。

 例えば、現在1億円の修繕工事費がかかる場合、物価が毎年2%ずつ上昇すると、単純計算で10年後には工事費が1億2000万円にまで膨らみます。

 この増加分を、国債の運用益で少しでも補おうというのです。

「2年物国債だと1.4~1.5%くらいありますので(※取材時点の利回り)、10年後の複利効果を一旦忘れると、1億1400万円~1億1500万円くらい運用できることになりますので、残りの約500万円を追加負担」

 マンションでは、すでに数千万円分の国債を購入したといいます。今後は修繕積立金の8割を国債で運用する計画です。

 管理組合などが国債を購入する動きについて、専門家はこのように指摘します。

ファイナンシャルプランナー 山崎俊輔さん 「最近利回りが高くなってきた国債。魅力が高まってきているのかなと。国債は金利が上昇すると価格が下落するという関係がありますので、金利上昇局面の中途解約が、もしかすると元本割れになってしまう可能性がある。ここは注意していただきたいと思います」

(2026年9月28日放送分より)

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