スーパーで「高い!」と感じている人も多いのではないでしょうか。冬の鍋料理などに欠かせない「葉もの野菜」の価格が高騰しています。そこには去年秋以降の天候が影響しているんです。
(記者) 「こちらのスーパーではキャベツ1玉の値段がなんと税別で498円。ちょっと手が届きにくい価格になっています」
(買い物客はー) 「あんまりに高いんで、手が出ません」 「もう少し安くしてほしいです」
キャベツは普段の約3倍の価格。白菜は約2.5倍で1個では高すぎるため、4分の1カットで販売しています。このほかの葉もの野菜も2倍ほど値上がりしています。
(パサージュ浜店/吉田安基良 店長) 「利益に関してはギリギリの状態で値段つけさせていただいております。相場なので、こればっかりはどうしようもない部分もあるんですけど」
瀬戸内市牛窓町のこちらの農家では、毎年冬の時期に約135トンの白菜を出荷しています。 しかし9月、10月の台風や長雨、日照不足の影響で苗を植える時期が遅れた上、11月、12月の気温が例年より低かったことで生育も遅れました。1玉3キロ前後に育つはずの白菜が2キロ前後の小ぶりなものばかりになり、出荷量が減っているんです。
(JA岡山牛窓白菜部会/藤岡昭平 部会長) 「いつもの3割は減ってるんじゃないですか。いつもなら(1箱)5~6玉で出るものが今だったら8玉の割合が増えてるんで」
(記者) 「畑を見てみると、同じ列に並んでいるものでも明らかにサイズが異なります。生育にばらつきがでています」
1つ1つの重さを量る作業も本来なら必要ないそうです。
(JA岡山牛窓白菜部会/藤岡昭平 部会長) 「詰めたものを載せることはあっても1個1個量ることはまずない。今年はバラバラなんで大きさが…」
出荷量不足による価格の高騰はいつまで続きそうなのでしょうか…?
(JA全農おかやま 園芸販売課/大森和友 さん) 「このまま天気が例年と変わらないんであれば、2月中旬くらいまでは比較的(出荷量が)少ない傾向かなあと」
今週は気温が上がり、少し出荷量の回復が見込めそうだということですが…
(JA全農おかやま 園芸販売課/大森和友 さん) 「トータルで見ると高値のまま推移かなあと見込んでます」