キャベツを中心に野菜の価格が高騰しています。多くのキャベツを使うメニューを提供する店は苦境に立たされています。
岡山市北区の食品スーパーグランドマートでは、野菜の価格が例年に比べて1割から2割ほど高騰しています。
中でも……。
(松木梨菜リポート)
「こちらのスーパーでは、キャベツが1玉377円で販売されています」
農林水産省によりますと、20日の国内の主な卸売市場のキャベツの平均卸売価格は、2023年の同じ日と比べ2.5倍になっています。
こちらのスーパーでは、このほかにもダイコンが22日は1本431円で、例年の2倍の価格に。
(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「降雨量の関係があるのと、(気温が)朝が寒くて昼が一気に上がるとかという関係もあって、今がすごい出荷量が少なくなっていると。1玉で売るのがお客さんも手が出づらいので、2分の1とか4分の1にして工夫して販売しています」
(買い物客は―)
「半分の方が安いから。値上がりしているのが普通になってしまって、あまりびっくりしなくなりました」
こうした中、カット野菜は通常の3倍も売れています。150gの千切りキャベツは一袋107円。価格が安定しているところが人気だそうです。
(グランドマート/岡本和恵 取締役)
「自社で農園を持っていたり、農家さんと提携して年中同じ価格。このまま(キャベツ価格)高騰が続くとカット野菜もどうなるかわからない」
農水省によりますと、キャベツは6月下旬にかけて出荷量が徐々に増える見込みで、価格も少しずつ戻るのではないかということです。
キャベツをたくさん使う料理といえば、お好み焼き。岡山市南区の店からは苦しい声が聞かれました。
(お好み焼きレストラン ベル/一広省治 店長)
「ほぼ赤字ですね。ぎりぎりの状態でやらせていただいています」
現在、使っているのは瀬戸内市の牛窓産のキャベツ。1人前に150gほどが入った広島風を1046円で提供していますが、今後50円から100円ほどの値上げも検討しています。
(お好み焼きレストラン ベル/一広省治 店長)
「うちに限らず、ほかの店舗さんでも大変な状況だと思います。ご理解いただけると助かります」