豪雨被害で水没し、動かなくなった車はほとんど価値がなくなるというのが相場です。こうした車を購入している企業があります。査定の様子などを取材しました。
(記者) 「水没した車が集められています。走れなくなった車をどうしていくか、課題になっています」
埼玉県に本社のある車の買取会社の車両置き場です。 事故や災害による水没などで走れなくなった車を専門に買い取り、ロシア・南米をはじめとする世界118カ国のディーラーに販売しています。
豪雨被害の影響で、岡山でも多くの車が走行不能になりました。この会社では19日までに、岡山県で既に約500台を 買い取りました。
この日は、倉敷市真備町の小寺庸佑さん、妃都美さんのお宅に担当者が査定に出向きました。 小寺さんは7月6日の深夜から7日の朝にかけて、家族5人で自宅に残り、所有する4台の車が水没する様子を目の当たりにしました。
(査定を依頼/小寺庸佑さん) 「水が引いた時に 初めて車を見て あ…って感じでした」
年式や走行距離、水没の状況を確認します。2014年式のトヨタ・ハリアーはー
(査定担当者) 「年式が新しいのと、走行距離がそんなに走ってらっしゃらないということで、グレードが良いグレードですから、今回買い取り金額が70万円で買い取りさせて頂きます」
その他2台は、年式が古いことなどから6万円と4万円、もう1台は1000円の価格がつきました。
(査定担当者) 「ハリアーとマークX、ワゴンRの3台で、トータル80万円での買い取りとさせていただければと」
(査定を依頼/小寺庸佑さん) 「不動車、水没車、もしかして買い取ってもらえる業者もあるかもしれない、というのを聞いて、軽い気持ちでネットで調べたんですね」
(査定を依頼/小寺妃都美さん) 「廃車になる予定の車が、そんなに違うんだなって感じです。ハリアーはまだローンが残ってたんで、そちらに」
(株式会社タウ/藤久 拓也 執行役員) 「水没してしまった車にも、価値があるということを知っていただきたいなと思いますね。その買い取り金額で、また次の車に乗り換える足しにしていただけるとよろしいかなと」