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豪雨被災地を通過した台風 前回の教訓は…住民、行政はどう備えた? 岡山

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 29日、台風12号が豪雨災害の被災地を通過しました。さらなる災害への不安が広がるなか、前回の教訓はどのように生かされたのでしょうか。

(台風12号 気象庁会見) 「近畿地方と中国地方で200から300ミリなどと広い範囲で大雨となる恐れがあります」

 極めて異例な台風12号の進路。西日本豪雨の被災地に追い打ちをかけるような台風の接近に不安が広がります。

(真備町の住民はー) 「もうこのままにしてとりあえず 自分の身を守るそれが一番かなと」

(記者) 「決壊した末政川の堤防です。24時間体制で土のうが積まれていますが、もとの堤防の高さの半分ほどしかありません」

 地区で決壊した堤防8カ所のうち半分が仮復旧していません。住民の不安が募るなか、国交省は小田川の中洲などに生い茂る樹木を伐採しました。また支流には、排水ポンプ車6台を配備しました。

 倉敷市は避難用のバスや新たな避難所を設けました。

(住民に避難を呼びかける拡声器) 「ただ今 避難所への移動のためのバスを巡回しています」

(記者) 「高馬川と小田川の決壊した被害の大きかったエリアになります。5時半になって少し風が出てきました。草木が揺れているのがわかります。そんな中近くの住民の方はまだ家に残り片付けなどをされています」

(住民はー) 「今、仮堤防ができとるけどなまた降りようによったら、どがんなるかもあの仮堤防、じきにまたたくさん水が出たら切れると思うけどな…」 「泣きっ面に蜂といいますかね。今回の台風も危機感をもって対応しないといけないと思っております」

 避難への高い意識を感じました。夕暮れ時台風を翌朝に控え、真備町内は静まり返りました。

 台風が接近したのは29日の朝。午前6時ごろ岡山県の東部が暴風域に入りました。


(記者) 「まだ豪雨の被害が残る末政川の決壊した堤防近くに来ています。ここ1時間ほどで雨風ともに強くなってきましたが川の水が増えている様子はありません」 「家の前では泥が詰まって水が流れなくなったということで、手作業で泥かきをされています」

(住民はー) 「けさ来たらこの溝があふれそうなので。それでちょっと、早急にヘドロをとっているわけです」

(記者) 「午前8時過ぎです。あたりには戸締りしている家もあれば、窓などを取り払い開けっ放しの家も多くあります。このまま風が強くなれば家の中に雨などが吹き込む可能性があります」

 倉敷市全体では約2600人が避難しました。

(避難者はー) 「7日の避難指示が出たときから、ずっと家は片付いて空き家になっとるから何もしてない。結構敏感になってるから、避難する人は前回より多い」

 今回の台風では、岡山県全体で約18万5000人に避難勧告が出ましたが、これまでに大きな被害は確認されていません。

(避難者は―) 「避難所の二万小学校で寝てましたたいしたことなくてよかったなと思ってます」 「土手が仮設ですから、あってないようなものだから、雨がどっどっと降ったら困るなと思いました。これから台風のシーズンになる。それがやっぱり怖い」

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